今回はちょっとだけ専門的な話かもしれません。
よくC65とB70はほぼ同じカップサイズと言われます。
ショップで働いていた頃もそうご案内しましたし、お客様にも結構浸透した考えでした(カップサイズがほぼ同じなのでアンダーで決めるか、在庫がない場合の代替案として)。
ですが、私はしょっちゅうC65とB70のような姉妹サイズのブラを持ってきてはワイヤーの幅感とか形状の違いがあるはずだと見比べていました。
店のスタッフには誰に聞いても「一緒でしょ」「考えすぎ」などとしか言われませんでした。
容量は一緒、だとしても底面積とか高さが違うはずで、それによって形状もフィット感も違うはずなのに。なんか、それが伝わりませんでした。
もしかしたらただ私の話が下手だっただけかもしれませんが 笑
最近になって、ランジェリーショップRUE DE RYUの龍さんの著書を読みました。
するとこんな説明がありました。
70Bのブラのアンダーを65にお直ししたもの と元々65Cのブラ
は、胸が入る容量はほぼ同じ(70Bの容量≒65Cの容量)
ですが、比べると 70Bは円周が大きくて高さが低く、左右の乳房の間隔が広い
下手な絵ですみません😀 誤差(笑)
ピンクの部分は体積が同じとします。
よってアンダーやカップの容量が同じでも体格によってそれぞれ合う合わないがあるということでした。
なので、普段C65を着ている人の中でも、B70をアンダーだけ65に詰めるほうが合う場合がある、
ということだと私は解釈しています。
だよね?!
容量が同じだけで、構造的に同じになるはずがないのに。
ここからはほんとうに個人的な感想ですが、
こういったことを国内下着メーカーの販売員として働いていても、少なくとも私のいたところでは誰にも教わるべき人がいなかったのです。
それだけでなく自分が休日などにお買い物に出向いた際も、そういった細かい知識を共有して下さる感触は、同じ部類のショップにおいてはやはりあまりありませんでした。
商品の特徴とそれらの違いの説明を繰り返しているだけに見えました。
たとえばナイトブラを見ているとオススメされます。これに関してもかなり多種多様な意見がありますが、そのショップの店員さんが仰るには
「入社時に見た研修動画でナイトブラを着けた人と着けない人との比較を見てから(おそらく垂れるのが)怖くなって着けている」とのことでした。
その会社の研修動画にどれほどの信用があるのかもわからないし、商品を販売するためのものだし、つくづくビジネスにしか見えなくなってきてしまうのです。
こういう積み重ねで私はちょっと落胆したのです。日本の沢山あるメーカーで販売職をしている方でも多くが、あまり下着愛があると感じられない。正しい知識を得られない。
しかし、その外に出てみても、下着やランジェリーの知識を正しく得られる場所を見つけるのはかなり難しく思います。
ランジェリーについての考え方は多様なこともあって、色んなところで情報を集めつつ、鵜呑みにせず持ち帰って時間をかけて吟味する、みたいな距離感がいいのかなと感じています。
知識に関しては、自分が納得できるものを採用していくしかないと思うので、その考えに基づいてできる仕事や、販売にかかわらず何か表現できるところがあればしていきたいと思います。
なんというか今回は偏見だらけみたいになってしまいましたが、一応、今業界の中にいるわけでもなく何の立場でもないので、今抱いた感想を率直に書いておこうかなと思った感じです。
考え始めると、いくらでも研究できて行き止まりのない世界でもありますが、
試着すれば一目瞭然だったり、着る人の好みでもちろん決めてよいことなので、
楽しむのが一番だなと、前よりも私自身も考えは緩んできました。
最後に、先ほど紹介した龍さんの著書の中で私が特に心打たれた表現が、
「(大切な人と過ごす時間のためのランジェリーが)きっと言葉では言い表せないあなたの気持ちをさり気なく、そしてしなやかに代弁してくれるはずです」
という言葉です。✨
誰にでも見せるものでないからこそ、また特定の人へも見せるでもなく見せるものだからこそ、
さりげなく、はっきりとした意志よりも柔らかな気持ちとしてしなやかに、表現してくれるのでしょう。
とても納得し、さらにランジェリーを心に近いものとして感じていようと思いました。♡
slip/ COEMI
参考:龍多美子「RUE DE RYU 龍流下着の手ほどき 自分だけのきれいをさがす」1997年


