おいしいものにおいしいものをたすとおいしい?

2026年04月10日 (金) 19:00

サントリーホール

交響曲第9番《マーラー編曲》(ベートーヴェン)

 

指揮:カーチュン・ウォン

管弦楽:日本フィルハーモニー管弦楽団 

ソプラノ:森谷真理

メゾソプラノ:林美智子

テノール:村上公太 

バリトン:大西宇宙

合唱:晋友会合唱団

 

このあいだ、牛めしやの松屋で

新作との触れ込みの

うまトマチーズ牛めしを食した。

定番の「牛めし」に

人気のうまトマソースを合わせたとのことだが

個人的には

あまり美味しいと思わなかった。

パンチの効いたにんにくに加えて

チーズがとろ~りと本格的ではある。

しかし、料理として

ゼロから味をつけているのではなくて

味がついてできあがった牛めしのうえに

別の味付けを後から載せている。

濃厚なハーモニーが楽しめる待望の合体メニュー

ということだがどうにも

マッチしているとは思えず

ない方がよかったと

あくまで個人の感想だが

そう感じた。

 

さて、この人のマーラーを中心に

ひっぱっていこうと見受けられる

日本フィルとカーチュン・ウォン

彼のタクトで聞くベートーヴェンの第九。

売り物なのは、マーラー編曲だということ。

どこが違うのかと思うと

もとがピアノ曲とかで

それに伴奏をつけた別の創造版というより

どうやら、

作曲家自身のオリジナルのオーケストレーションが

存在している曲に対して

作曲家、かつ指揮者でもあったマーラーが

自分が演奏会で指揮するにあたり

楽譜で気に入らないところは、直してしまおうと

考えたというもの(編曲)らしい。

もっともかつての大指揮者には

繰り返しのカットにとどまらず

楽器を足したり、減らしたりと

よくあったことらしいから

これを編曲とまでいうかなぁ?

 

現場で聞いたら

どのくらい違いが分かるのかと思ったが

杞憂だった。

しかし、別の意味で心配になった。

指揮者が、はい、ホルンさん

ここで合いの手入れて と強く促すのは

いいが、

おそらくは私がこのアレンジに

慣れてる、慣れていないだけではないと思うが

違和感があった。

もっと、左右ではっきりと

会話のような相聞が行われていたのでは?とか

オリジナルのよさが弱くなっているように

感じられた。

機会の少ない曲だから、

運びが慎重になってしまっていたのかもしれないが

終演後の会場の盛り上がりを

(早々に立ち去ったので正確には知らないが)

受入れ難かった。

むりに違う味をのっけて、

しかも、金管みたいに、

いかにもマーラーらしい吠え方にしなくても

いまさらながら、音楽としたら、
ちゃんと出来ていたように思われたからだ。

 

もちろん、残念なことばかりではない。

もしかしたら、この時期に第九を選んだせいで

コスパがよくなったのかもしれないが

独唱及び合唱はかなりよかった。

ところで、この楽団

レギュラーの楽団員の数が

少な過ぎないか?

カンマーフィルにいかずに

=それは、都内の他楽団との違いが

特長になると思うが=

マーラーをやるときは

必ずエキストラを多く入れなくては

いけないのに。