野球肩 四十肩など肩の痛みに対してアプローチしていく際に、見かけ上は動きはよくなるが、上腕骨頭の動きが改善されないケースを多く経験します。
特に腕を上げた際に、骨頭が下にすべらないケースがずっと気になっていました。
◼️◼️見かけ上の動きが良くなっても、骨頭の動きが悪いと困ること
✅肩が正常な位置に戻らない(求心位をとれない)※求心位とは無理なく動く位置
✅動きにくい筋肉がある→固くなる
✅動きすぎる筋肉がある→損傷しやすい
✅骨と筋肉がぶつかりやすい→インピンジメント(挟まる)して損傷しやすい
✅自分で運動しても改善しにくい→トレーニング効果が低い
◼️◼️S&C(ストレングス&コンディショニングコーチ)との連携(棲み分け)
経験上、骨頭の動きは、ストレッチや運動により改善しにくく、施術により改善する必要がある思います。つまり、私の出番(仕事)です。
私が骨頭の動きを良くしつつ、S&Cなどにトレーニングを指導してもらうことでより改善が期待できると考えています。つまり、S&Cの出番(仕事)です。
なぜ、連携(棲み分け)するかというと、簡単にいうと専門が違うからです。状態により専門性が高いプロが担当した方が、効果が高いからです。
実際に当院では、専門性高いS&Cにトレーニングを依頼し、腰痛や肩の痛みが改善したケースが多くあります。
◼️◼️なぜ骨頭の動きはストレッチや運動で改善しにくいのか?
関節(骨)付近の組織は、てこの原理が働きにくく組織が動きにくいためと考えています。
誤解がないようにいいますが、運動(トレーニング)は絶対必要です。
しかし、動かない組織をいくら動かそうとしても動かないんだと思います。
組織の動きを改善する私の仕事と、運動(トレーニング)するS&Cの仕事を並行して行う必要があると思います。
結局は自分で運動する必要があるのでほとんどは患者様の仕事です。
私は、動けるように準備をするのが仕事のメインです。もちろん、動き方などアドバイスも行います。
◼️骨頭の動き(下方すべり)をを制限しているもの
色々な施術をして効果が高いのは、肩甲下筋へのアプローチです。
専門的になりわかりにくいかもしれませんが、骨頭が下がるには、内側にある肩甲下筋と、外側にある小円筋が開き、その間にある上腕3頭筋が外に逃げるスペースが必要になるようです。(まだはっきりとは検証できてません)
◼️骨頭の動き(下方すべり)を鍼治療で改善する
下の動画は、鍼治療をしている動画です。(動画はスタッフの体)
ポイントは、脇にある筋肉(小円筋・上腕3頭筋・肩甲下筋)の動きを良くする事です。
腋窩神経の動きの改善も必要です。
◼️鍼治療後に骨頭の動き(下方すべり)が改善したケース
自分の肩も骨頭の動きが悪く、色々な治療をしましたが、骨頭の動きの悪さが残っていました。肩甲下筋への鍼治療で大きく改善しました。
⬅︎画面左が鍼治療前
画面右が鍼治療後➡︎
◼️超音波エコーで、鍼治療のポイントを探す方法
まずは、
肩甲骨の付近でサングラスサイン🕶
を探し
その後にプローブを上げ
上腕骨頭付近で蝶ネクタイサインを出します
(ネーミングは勝手につけました(^^;;)
上腕3頭筋が途中出てきます