受験ネタをもう書かないと言いましたが、これは時事ネタです笑





福岡県福岡市の私立中学が、同県古賀市の公立高校に願書提出を失念しために生徒三名が受験できなかったとのことです。


同じく子どもを受験させた身としては親御さん並びにお子さんの気持ちを考えると心が痛みます。


ちょっと前から話題にらなっていましたが、丁度合格発表の時期だからなのかテレビのニュースでも取り上げられていたので、この件について私見でもつらつらと述べてみようと思います。








私が調べた限りでは、そもそも福岡県は公立はおろか私立でさえも中学からの取り纏めでのみ願書を受け付ける、ということになっているようです。

(個人受付は、久留米大附設のみ)


調べた情報が正しいという前提に基づきますが、高校側は願書を受け付けてしかるべきでしょう。


何故なら、中学から願書を取り纏めて受け付けるという決まり(風習なのか、規則なのか知りませんが)は、中学と高校の間の取り決めの話です。


単に中学校側だけの方針でやっているのであれば(特に私立中学ですし)、それは生徒と中学間の話として、高校側が「関係ない。規則は規則」として突っぱねることに違和感はありませんが、中学ー高校間の取り決めに従っていただけの生徒にその責を負わせるのはどう考えても理屈が通りません。



もしその理屈を押し通すのならば個人出願を認めていなければならないでしょう。「中学に委任したくなければ個人出願できる。中学に委任したのなら、何が起きても文句はいわない」という説明があり、かつ本当にやろうと思えば出来る(実効性のある)手続きになっている

必要があります。



高校側は「公平性から」などという御大層な大義名分を掲げてるようですが、個人的な意見を言わせてもらうならばちゃんちゃらおかしいです。


冷たいとか、もっと柔軟な対応を、、、などという感情的な話ではありません。


受験者本人が介在できない仕組みを強いておきながら、不利益を生徒だけに強いるというのは仕組みそのものに瑕疵があります。体制の暴力に近いです。


決まりは決まりだから、という言葉が好きな人は一定数いますが、法律ですら違憲立法審査権という「決まり自体が間違っている」ことを念頭においた権利が認められているのですから、素直に仕組みが間違っていることを認めた上で今回は願書を受け付ける、更に再発防止策として個人出願に対応する。


これがあるべき姿であると私は考えます。






以上です。


高校側の対応があり得ないので、その意見をつらつら書いてしまいましたが、中学側が許されざる失態を犯したのは言わずもがなです。


最低限公立と私立の学費差+慰謝料くらいは払ってもらわないと、親としてもやりきれないでしょうに。