前回記事で書いた通り、慶應系3校は手書きの入学志願書提出が必要です。
その中でも女子高は、以下のお題目でA4にぎっしりと志望理由を書かなければなりません。
<志望者記入欄>
①中学時代を振り返って、思い出すことを書いてください
②高校時代に、特に力を入れてみたいことと、その理由を書いてください
<保護者記入欄>
③本校を志望した理由を記入してください
④家庭教育で力を注いできたことを記入してください
難しいことを聞かれているわけではないのですが、合否に何らか影響するかもと考えてしまうと適当に書くのも怖いですよね。
特に女子高は、面接がないので案外この志望動機(プラス作文)をちゃんと見てるのではないかと私は疑っています。
折角なので、我が家がどんな風に作成したか少しご紹介しようかなと思います。
女子高を受験される方は、参考にしてみてください。
また、以下に記載の内容は、全てお子さんと一緒に取り組むとよいかなと思います。志望校に対する思いや考えを、改めて会話して共有する良い機会になりますので。
要素の抽出
まず、こういった文章を書く際に必ず意識しなければいけないことは全体がちゃんと繋がっていることです。
これは小論でもビジネス文書でも同じです。
なので、まずいきなり文章を書くのではなく、要素を書き出すところから始めます。
それぞれのお題目に、書ける内容は複数あるかと思います。
例えば、①中学時代の思い出であれば、
・文化祭の実行委員をやった
・体育祭で応援リーダーを努めた
・英語のスピーチコンテストに出た
・ボランティア活動をした
みたいな内容が出てくるかなと思います。
(例示は適当です)
これと同じ要領で、②③④全て書き出してみます。
この段階ではあまり深く考えずに、書き出すことだけに注力してください。
要素の選別
前項で、①~④の要素が色々と書き出せたかと思います。
そうしたら次は、書き出した要素の中から文章化する対象を選別します。
選別のポイントは、①~④が同じ方向を向いていることと、具体的なエピソードが肉付けできることです。
同じ方向を向いている、とは例えばこんなじです。
①文化祭の実行委員をやった
↓
②十月祭でも実行委員をやりたい
↓
③生徒の聡明さに惹かれて
↓
④自分の考えをきちんと持った子に育ってほしい
→だから慶女はぴったりだと思った
みたいな感じです。
①②と③④が直接紐付いてる必要はありませんが、全く違うことを書いてしまうと親子の考えが不一致なように見えてしまいます。
嘘を書く必要はありません。あくまでもいろんな要素の中から、親子の目線が同じ方向に向いている内容を書いた方が無難、という話です。
例えば、親は英語教育や留学にも惹かれてる、けど娘は全く考えてない、、、みたいな相反することは当然あると思いますが、そんなことをわざわざ書く必要は無いということです。
次に大事なのが、具体的なエピソードが肉付けできるということです。要素としては思い浮かんでも、実体験を踏まえた文章がピンとこない場合は、書かない方が無難です。
文章化
書くべき要素が固まったら、最後は文章化です。
前項の通り、具体的なエピソードを肉付けして説得力のある文章にします。
例えば、③で生徒の聡明さに惹かれて、と書くのであれば十月祭や説明会で実際に生徒と係わり、どのような部分で聡明さを感じたのか、、、などです。
どんな文体で書けば良いのか悩むかと思いますが、これは学校へのラブレターみたいなものですので、個人的にはですます調が良いかな、と思います。
また、十月の慶應女子実践オープンの保護者会でもらう冊子に合格者の文章例が沢山載っていますので、書き方はそれを参考にするとよいです。
添削
書き上げた志願書は、第三者にみてもらった方が良いです。
自分ではきちんと書けてるつもりでも、フラットに読んでもらうと文章が繋がっていなかったり、抽象的な記載になっていたりしますので。
多分、早慶MARCHをターゲットにしているような塾ならどこでも見てくれます。
早稲アカでも喜んで見てくれましたが、先生も忙しいので一回の添削に一週間くらいは掛かります。(我が家は二回だしました)
慶應女子の入学志願書提出は1月下旬ですので、作成時間も考えると、余裕をもって年内から取りかかっておいた方が良いかなと思います。
おまけ
娘は該当しなかったため上記では省略しましたが、女子高では欠席・遅刻がそれぞれ3年間で10回以上ある場合、その理由を書く必要があります。
慶應は割と欠席・遅刻を重視しているという都市伝説的な噂もありますので、もし該当する場合はちゃんと理由を考えておいた方がいいかと思います。
(何がいいかは正直分かりませんが、、、)
以上です。
今回は慶應女子にのみ特化した記事でしたが、いかがでしたでしょうか。
何かの参考になれば幸いです。