早稲田アカデミーで聞かない日はない、「早慶附属」という言葉。
文字通り、早稲田大学・慶應義塾大学の附属校のことを表す言葉な訳ですが、じゃあ具体的には? どんな学校が?
と言われると中々答えづらいですよね。
(早稲アカ生活を経た保護者なら、大抵答えられる気もしますが)
なので今回は、そんな「早慶附属」がバッチリ分かる記事です。
これであなたも早慶マスター!
■早稲田
早稲田、と名の付く学校はたくさんありますが「附属校」は実は2校しかありません。
じゃあ他は何かというと、「系属校」というそうです。
<附属校>
附属校は、経営母体が早稲田大学と同一(学校法人早稲田大学)となっていますので、学校名に「大学」と付いているのが特徴です。
卒業者は基本的に全員が早稲田大学に進学可能で、かつ系属校よりも上位学部への推薦枠が優遇されている傾向にあるようです。
また、我々が考える「早稲田」というカラーが色濃いのもこの附属校なようです。
対象は以下の2校です。
・早稲田大学高等学院中学部、高等部
・早稲田大学本庄高等学院
<系属校>
系属校は、経営母体が早稲田大学とは異なります。そのため、学校名に「大学」がついていません。
早稲田大学への推薦枠は学校により異なり、ほぼ全員進学可能な学校もあれば、推薦枠が10%強しかない学校もあります。また、上位学部への推薦枠も附属校と比較すると少ない傾向にあるようです。
附属校とは対照的に、校則が厳しめな傾向にあるようです。
対象は以下の5校です。
・早稲田実業学校中等部、高等部
・早稲田中学校、高等学校
・早稲田佐賀中学校、高等学校
・早稲田摂陵中学校、高等学校
・早稲田渋谷シンガポール校
本庄高等学院とシンガポール校を除き、それぞれ中学・高校が設置されている一貫校です。なので、例えば早実中学から早稲田高校、早大学院中学から早大本庄に進学などということはできません。
個人的には、The附属校みたいな名前をしている早稲田中学・高校が附属じゃないというのがかなり意外でした笑
■慶應
早稲田と異なり、「慶應」と名の付く学校は全て同一学校法人(慶應義塾)が経営母体です。早稲田の考え方に倣うなら、全て「附属校」なのですが、各学校はそれぞれ独立した組織であるという名目から「一貫教育校」と呼ぶようです。
その背景から、卒業者は基本的に全員が應義塾大学への進学が可能です。
また、学校ごとのカラーはありますが基本的には全校福沢諭吉の「独立自尊」をモットーとしており、比較的自由な校風です。
<小学校>
・幼稚舎(共学)
・横浜初等部(共学)
<中学校>
・普通部(男子)
・中等部(共学)
・湘南藤沢中等部(共学・以下、SFC中等部)
<高校>
・高等学校(男子・以下、塾高)
・志木高等学校(男子・以下、志木高)
・女子高等学校(女子・以下、女子高)
・湘南藤沢高等部(共学・以下、SFC高等部)
各学校はそれぞれ独立した中学・高校でありながら慶應義塾として連携しているため、早稲田附属・系属校と異なり、進学が一本線ではないのが大きな特徴です。
以下の図をご覧ください。
なんか分かりづらいですが、
・幼稚舎に入学した場合、進学先中学は男子が3校全て、女子は普通部を除く2校から選択可能。(但し、sfc中等部選択は場所のためか男女ともに非常に少数)
・横浜初等部に入学した場合、sfc中等部のみ選択可能(事実上横浜初等部はsfc初等部です)
・sfc中等部から他の一貫教育校への進学は不可。ただし、普通部→sfc高等部への進学は若干名だが可能。※2021年より中等部からのsfc高等部進学不可。
・sfc高等部を卒業したからといって、大学がsfcに限定されるわけでは勿論ない。
ポイントはこんなところでしょうか。
正直慶應は、相当独特な仕組みだと思います。少なくとも、こんな学校法人グループを私は他に知りません。
以上です。
なんの役に立つかはよく分からない記事でしたが、何かの参考になれば幸いです。