これまで長々と書いてきた思い出話の締め括りに、私自身の経験を踏まえて中学受験を志している親御さんにどうしても伝えたいことがあります。
それは、中学受験は諦めるという選択肢があるということを忘れないで欲しいということです。
中学受験には向き不向きがあります。
といっても、頭が良い=向いている、頭が悪い=向いていないとかそういう単純な話をしているのではありません。
向いている子の条件それは、
精神年齢がある程度小学生のうちに成熟していること。
中学受験で詰め込む勉強量は正直異常です。
それに耐えるには、精神年齢が低い子にはかなり難易度が高く、辛いことです。
それは能力的に劣っているということではありません。
精神年齢が成長する時期は、人それぞれ異なるということです。
小学生のうちに成長してしまう子もいれば、中学・高校でぐぐーんと伸びる子もいます。
繰り返しになりますが、それは優劣ではなくただの個性です。
ただ、その成長タイミングが遅い子は、中学受験には向いていないということです。
自分の子どもが精神的に幼いな、と思う方。
無理せず、中学受験をやめるという決断も大事なことです。
向いていない子に無理矢理押し付けるのは、精神的にも金銭的にもあまりいいことではありません。
とは言うものの、なかなか諦めきれるものではないでしょう。
親の立場になった今、娘の成績がこれから急降下してもやはり難関校合格の希望は捨てきれないと思います。
ただ、中学受験と高校受験では明らかに違うことがあります。
中学受験は、しなくてもいいことなのです。
日本は、高校進学率が100パーセントに近い国です。必然的に、高校受験を諦めるというのはよほどのことがなければ採り得ない選択肢です、
中学受験は違います。
しなくても良い。寧ろしている方が割合的にはマイノリティです。
やめる、という選択肢が採り得るのです。
コンコルド効果という言葉があります。
これは、ある対象にお金や時間を投資し続けることが損失になるとわかっていても、それまでの投資を惜しみやめられないという心理現象のことです。
ギャンブルや投機などによく使われる言葉ですが、中学受験を諦めきれない心理も同じです。
ですが、それは違います。
中学受験を諦めたところで、それまで子どもが頑張ってきたその経験は必ず今後の人生に役立つ筈です。
向いていないのに無理矢理中学受験をさせられ、身も心もボロボロになった挙げ句全敗、その後の人生も、、、、という例は枚挙に暇がありません。
私の日能研時代の友人にも、人伝ながら、そのような話を聞いたこともあります。
中学受験は、しなくてもいいこと。
大事なことなので二回(略)。
これを常に頭の片隅に入れてみてください。
以上で6回プラス番外編とやたら長くなってしまった私の日能研の思出話を終わりたいと思います。
特に何の参考にもならなかったかと思いますが、読んでいただけたなら幸甚です。