先日、マイホームタウンでロケットランチャー・手榴弾・ピストルのお得用3点セットが河川敷に投棄されてたとかで全国ニュースになってましたが、中継でインタビューされてた近所のとっつぁん平気な顔で「まあ、いらんようになったけ捨てたんやろな」笑
12年くらい前にうちの実家の近所の倉庫でもロケラン見つかったし、世間的にはアンビリバボーでも、北九州では"エロ本が捨てられてた"レベルのお話(。-_-。) まあ、処分したくても何ゴミで捨てたらいいのかわからんしな(笑)久しぶりに故郷思い出しほっこり温かい気持ちになりました。
こんにちわ。
俺が小学生の頃に買った電子レンジを今も使ってるウチの親。今度実家に帰ったら、物持ちの良さ故にその手の武器の捨て忘れがないかしっかり確認しておきます、IRASです。
そんな修羅の国では、もちろん安定の狩られる側だった IRAS。
梅雨入り前、6月最初の日曜日は、とあるイベントにお招き頂き、おひとり様ブランチも兼ねて黒瀬の「MONOTONE TOKYO」さんへレッツらゴー いつも静かで快適な中古車空間は、昨年、町内会の朝メシツーリングで初めて訪れて以来、すっかり"孤独なおっさん"の癒しスポットだ
今回は、ふわトロのフレンチトーストにアイスブレンドをオーダー。何人か殺ってそうな人相したアラフィフのおっさんが女子力満点メニューにうっとりする様はもはやホラーだが、歳をとるとその辺の羞恥心は麻痺してくるので問題ない
目の前には鬼キャンのSC430。01年のある日、突然いちトヨタ車から高級車レクサスに格上げされた所謂4代目ソアラ(笑)俺も次の誕生日あたりを境にいきなり一夜にしてジョージ・クルーニーに昇格したりしないもんだろうか。顔は濃いんだし・・・
めっちゃ真面目な顔してそんなアホな事考えてたら「お待たせしましたー」という社長の声と萌えるロータリーサウンド そういえばこの日伺った目的は決して"女子カフェごっこ"などではなく、プロのアーティストに愛車の絵を描いて頂けるコラボイベントだった。フレンチトースト美味すぎて危うく忘れかけてたわ。
今回描いて下さるのは、フリーランスのデザインスコルプターとして世界中の自動車メーカーで活躍されアーティストでもある、広島在住のニック・ケイン氏。↑の画像にもある、かのラ・フェラーリのデザイン制作にも参加されたという輝かしい経歴と"広島在住"という泥臭いフレーズがどうしても繋がらないが、おかげで恵まれたこういう御縁もまた不思議なものだ。
スケッチスペースに自分のクルマを移動する前に、つい先ほどまで被写体を務めていたミントコンディションのFDと2ショット。片や極東の島国のロータリーユニット。片や極西の島国のV12NA。生まれも対照的なら、排気量も1.3Lと5.9Lと両極端だが、共に古き良き時代を象徴する絶滅危惧種。ノアの方舟の次の便には、この国の政治家なんか一人も乗せんでいいから、代わりにこの2台とゴールデンレトリバーだけは絶対乗せるべきだ。
まだニックさんにご挨拶出来てなかったので、キョドりながら「ハ、ハロー」と恐る恐る話しかけると「おはようございます。アストンマーティンはカッコいいですね!コレは・・DB?」とフツーに日本語のニックさん。まあ広島在住なんだからそりゃそうだわな( ̄▽ ̄;) でも、外人さん前にすると、喋れもせんくせに条件反射的に長嶋茂雄イングリッシュで話そうとしてしまうのは何でやろね(笑)相手がナニ人だろうが、第六感で意思疎通出来るリトルグレイみたいなウチの嫁を見習いたい。
やはりアストンはなかなか来店も少ないようで、作品に取り掛かる前にまずは社長&ニックさんと盛り上がるクルマ談義。20年来の憧れを追い求めてやっと夢を叶えた俺のサクセスストーリーは立板に水の如く聞き流し、これまで世界中の名だたる名車をご覧になってるはずのお二人が、嬉々として12気筒エンジンを撮る撮る(笑)クルマ全体ならまだしもエンジンだけとか、クルマに興味のない方には到底理解出来ない奇行だろうが、まあ胸フェチとかうなじフェチみたいなもんです 生温かく見守ってやってください。
そして、それぞれ違う形でクルマを生業とするおっさん3人の「ボクらの時代」がひと段落したとこで、いよいよニックさんによるスケッチスタート!鉛筆一本立てて構図のバランスを測る後ろ姿はさすがアーティスト(T ^ T)渋過ぎる 俺が同じ事やってもせいぜい"老眼で鉛筆の刻印が読めないオヤジ"にしか見えんやろな。
なんだか随分久しぶりにこうしてヴァンテージを真横からじっくり眺めたが、改めてこのスタイリング・・・
非の打ちどころなし。
新旧含め世の中にカッコイイクルマはいくつもあるが、大抵ひとつふたつは"減点ポイント"があるもの。個人的にこれだけどの角度で切り取ってもため息が漏れるほど美しいクルマは他にないと思う。
あくまで私見だが、この3rdヴァンテージに比べたら、かの御大33ストラダーレ(もちろんカッコ悪い2代目じゃなくオリジンの方ねಠ_ಠ)すら次点。やっぱりヘンリック・フィスカーは天才だ。
そうして自分のクルマ見ながら恍惚としてたらあっという間に40分。不意にニックさんが立ち上がりこちらに向かってサムアップするのを見て、丸一日飼い主の帰宅を待ち続けた豆柴の如くダッシュで駆け寄ると
水彩ヴァンテージ完成
自分のクルマをプロに描いてもらえる機会そのものが貴重だが(まあ描く描く詐欺は何件かあるけど・・笑)、加えてペンタブによるデジタル画ではなく完全手描きの水彩画は超レア&超新鮮。もちろん即、家宝に認定させて頂いた。
お宝爆誕を記念してニックさんと記念撮影
この絵が遺影にならぬよう、しっかり仕事に精を出し、鬼の時間外労働で非情な維持費を捻出する事を、ここに誓います
社長、ニックさん
この度は貴重な機会を頂き
ありがとうございました!
メインイベントの後は、イートインスペースに展示されたニックさんの作品を鑑賞 いやさすがプロのアーティスト。同じクルマでも水彩とは全く異なるパワフルなタッチの作品もあれば・・・
対照的に、余白に込められた寂しげな空気感が秀逸な和テイストの作品もあり、インクレジストなる手法で描かれる質感もまた独特。もしヴァンテージの絵があったら間違いなくインテリアに1枚衝動買いしてた( ̄▽ ̄;) まあ、その前に倉庫より汚い無法状態の我が家をどげんかせんと、絵なんか飾るとこないけどなಠ_ಠ
「MONOTONE TOKYO」さんに来るたび楽しみなのは、在庫物件チェック 歴代モデルの中でも明らかに異端なスタイリングをもつZ32はなかなかのグッドコンディションで、FDやA80と共に街角で見かけるたび心躍らせてた中高生時代を思い出す。あの頃はまだ俺にも少しは素直さが・・・て、ソアラ2代目も3代目もあるやん!社長どんだけソアラ好きなんすか 笑
で、今回一番ブッ刺さったのは、こちらのV1型カムリ。小4の時の担任の坂口先生が乗ってて、確か当時のCMキャッチフレーズは「大きなカムリ」だったが、直線基調のボディラインと実はヴァンテージよりも長い全長は今も存在感十分
ドアに一部凹みはあるが、純正ホイールキャップから昭和なマッドガード、ドア周りのモール類やバッジなどのメッキパーツも綺麗だし、まだこんな個体があるんだねぇ( ̄▽ ̄;) これこそ少年時代にタイムスリップする1台だわ。
そんなこんなで、気がつけばあっという間に3時間近く滞在。胃腸のキャパがあれば、そのままランチメニューも頂いて帰りたかったが、それはまた次回のお楽しみ。梅雨が明けたら町内会メンバーと一緒に朝飯食べに来よう。
それはそうと、今回のイベントで思い出した事がひとつ。そういえば、歴代愛車のイラストをお願いしてるKさんにまだ4Cを描いて頂いてない!。4Cとお別れして丸1年が経つが、思い出の写真は山ほどあるし、ちゃんとその勇姿を残して供養してやらねば( ̄▽ ̄;)
・・・あーなるほど。
あちこちで偶然というにはあまりに不可解なほど黄色の4Cスパイダーと遭遇してたのはそのせいだな、きっと(笑)
[了]