2年連続でチャイナウイルスに翻弄された2021年も早いものでもうオーラス。過ぎてみればあっという間なのは毎度の事ながら、我が家としては珍しく「勝負」と「変化」の年だった今年。年の瀬、誰も相手してくれず暇なんで、ざっと自分で自分を振り返ってみよう。
まずパブリックな面では・・・
1月 父の巻。
昇給試験。
長年あーだこーだと散々避け倒して来たが、受験出来ない言い訳ネタが尽き、遂に年貢の納め時。ぶっちゃけどうでもいい"業績改善提案"の論文を書かされ、幹部面接では心にもないコメントと誠実キャラ偽装のオンパレード。職場上司も忙しい中わざわざ時間を割いて色々サポートしてくれるもんだから、実は昇進どころかそろそろ辞めてクルマ好きが集うカレーカフェでもやりたい、なんて口が避けても言えず・・・( ̄▽ ̄;) 結果、誠に遺憾ながら、適性だ能力だと言ってられない深刻な人手不足が風速70m/sの追い風となり、史上稀に見る無責任でいい加減な中間管理職誕生。(とは言え、肩書き変わるだけで仕事内容も給料もほとんど変わらんのやけど)自分で言うのも何だが、まさに人事制度が抱える闇の生き証人がここにいます(笑)我が社は取り返しのつかない過ちを犯した( ̄▽ ̄;)
2月 息子の巻。
高校受験。
「某大ヒットアニメのモデルとなった校舎がカッコいい」「市街地中心部にあり通学しやすい」「女子の方が数が多い」「弓道部がある」というとっても安易な理由で、志望校を決めた息子さん。数学が得意な時点で、勉強に関して俺の出る幕はなく(←高校時代、数Ⅰで100点満点中6点の記録を持つ伝説の男)濁った目で見守るのみだったが、それが功を奏したのか蓋を開けてみればシレっと「合格」Σ( ̄□ ̄ノ)ノ しかも、市内ではそこそこの進学校らしく、鳶が鷹を産むどころか鶏から不死鳥、野良雑種からボルゾイ。今や俺が勝てる要素は「収入」と「ダルッダルの下着の使用年数」以外は何もない(T ^ T)
4月 母の巻。
米国赴任。
家族がいようがお構いなしで母親を海外に飛ばす千尋の谷のライオンより容赦ねぇブラック企業のお陰で、愛息の高校入学式すら出席出来ぬまま奥さん単身アメリカへ。ロクに言葉も通じない現地での家探しも本人任せで生活基盤を確保するのも一苦労なら、現地での業務もサービス超長残業当たり前の過酷な毎日のようだが、持ち前の根性でなんとか踏ん張り気がつけばもう残る任期はあと4ヶ月。これが根性なしの俺だったら今頃とっくに路地裏で変死体になってるところで、我が身に置き換えて想像するだけでガクブル。何かの手違いで管理職の末端にぶら下がる羽目になった今、谷から突き落とされ想像が現実になる前にはよ退職せんと、めざましテレビのトップニュースになりかねない。
プライベートな面では・・・
なんと言ってもクルマ交流の輪を自力で広げられたのが最大のトピック。ただ近くの知り合いに声かけただけやろ?ಠ_ಠと思われるだろうが、生まれてこの方ずっと"歩く受動態"を自称して来た俺にとっては、ネアンデルタール人が半年で明治政府樹立したくらい革新的な出来事。なんせ子供の頃でさえ、みんな出来てた「◯◯くーん、あーそーぼー」が出来なかったクチなのだから。
地元の気さくなアルファ乗りの大先輩方がお付き合い下さりこじんまり始まった宮島SAでの珈琲片手の不定期集会は、気がつけば「アルファ町内会」の名の下一台また一台と輪が広がり、Mr.引き篭もりの俺がいつの間やら町内会長職就任。もちろん回覧板回すだけで何の権限もないお飾り名誉職だが、チームを率いるのは、子供会のソフトボールチームで年功序列でキャプテンやらされた小6以来なのだから、いかに俺が逃げの一手の人生を歩んで来たのか伺える( ̄▽ ̄;) 逃亡歴34年・・・福田和子なんか目じゃない。
ただ、調子に乗って企画した慰安旅行ツーリングには誰一人参加なく早速安〜いメッキが剥がれ人望のなさを露呈したが、代わりに、俺とは違い人望ある旧知のM本先輩のおかげで熱い九州・山口地区のエンスーの皆さんと角島で御一緒出来て、さらに友達の輪が拡大( ̄▽ ̄)v 広島くんだりからぼっち参加な上、道中美東でSNSでの交流も僅か&完全初対面オーナーさんとも合流して参加するなんぞ、ちょっと前の俺からは考えられない積極性。
「人は変われます!」
今なら「STAP細胞はあります」と断言した小保方さんと同じくらい自信を持ってそう言えそうな気がする。
ただ年の瀬に、そんなカーライフの中にも悲しい出来事がひとつ・・・。
昨年SNSのアルファロメオコミュニティに参加させてもらった際、一番に歓迎コメント&お友達申請を下さり、以来、同じアルファロメオ好きとして、同じ広島在住として、同い年の息子(しかも数学得意で英語苦手という所まで同じ)を持つ父親としてSNS上での交流させてもらっていたKさんが、つい先日長く闘って来られた御病気のため永眠「コロナ落ち着いたらツーリング御一緒しましょう!」の願いも叶わぬままの突然の別れに、同じく身体にいくつか爆弾の芽を抱える身として、最後の最後まで前向きな発信をされてたKさんの姿勢に、今ある当たり前の日常の事、残り少ない息子と一緒に暮らせる時間の事、家族への思い、自分の人生の過ごし方、自分だけがいなくなった後の事・・・など色んなことを考えさせられた。・・・まあ、雰囲気出すため自分で「STAND BY ME」を口ずさんでる時点で、まだ現実に頭がついて行けてないのだろうが。
でも、精神年齢が伸び悩み自覚は皆無だが気がつけば俺ももうアラフィフ。一応平均寿命まではまだ時間があるとは言え、人生いつ何があるかなんて誰にも分からないもの。決して悲観ではなく一度真面目に残りの人生をどう生きるか?を考える時期に来ているのかも知れない。
そんなこんなで、家族3人共に来年以降へ続く大きな分岐点となった2021年。コロナで移動も行動も制約されてたこの一年が、意外にもここ数年で一番出会いと変化に富んだ一年だったのはなんとも皮肉な話だが、人間は少しの不自由があるくらいが色んなことのありがたみが分かって丁度いい気がする。
そんな21年が実は丑年だった事に気づいたのはXマス明け(笑)来たる寅年は、来春の奥さんの帰国を心待ちにしつつ「今できる事を今の内にやる」をモットーに"息子との男暮らし"と"カーライフ"をしっかり楽しみたいと思う。
今年一年お世話になった皆さま
本当にありがとうございました m(_ _)m
そして、偶然、気の迷い、暇つぶし、不慮の事故、見て見て詐欺・・・きっかけはさておき、今年もこの「IRASの窓」を覗いて頂いた皆様、ありがとうございました。
皆さま
どうぞ良い年末年始をお過ごしください。
また来年お会いしましょう!
[了]