慣れない運動の疲労から熟睡してしまい、あっという間に夜が明けて沖縄滞在最終日。
ああ、今日はもうこの楽園とサヨナラなのか・・・ いっそこのまま沖縄に亡命したい。強制送還される人間の気持ちが少しだけ理解った、42の春
でも、蛙の子は蛙ですね。後部座席では、息子が読谷村市街の風景をバシバシ撮影しながら、つい先日卒業式で歌ったばかりの 「旅立ちの日に」 を繰り返し熱唱 いや、卒業式での全体合唱は"口パク"だったことを思えば、惜別の念ははるかに沖縄が勝っていると言えるだろう。
しかし、今回の旅で今更ながら気づいたのが、沖縄ならではのチューニング文化。アメリカ色が強いお土地柄なせいか、同じ国産の旧車でも広島みたいな暴走族系のガラの悪さを感じないセンスの良さがあるし、中古車店の品揃えも一種独特。次回来た時には、そういう視点であちこち回ってみるのも面白そうだ。丸太のような腕したマイケルとか、えげつないタトゥ―入れたウイリアムとか、ベロまでピアスしたケビンとかに絡まれないよう細心の注意が必要だけど・・・
国道58号を一気に那覇まで戻って、この3日お世話になったパッソともお別れ。ぴーぴーうるせぇ!とか心ない文句をつけたりもしたけど、さすが天下のトヨタ車。とても運転し易いいいクルマでした ありがとうトヨタレンタカー・・・でも、次回は実はお隣にあったセレブ輸入車専門レンタカーでポルシェ借りてやるぜぇ 俺はやってやるぜぇ。でも、絶対道の狭いとこにある観光スポットには近づかないぜぇ
レンタカーを返したあとは、ひとまず那覇空港に荷物を預けて、初体験のゆいレールで「国際通り」へ。
観光客にとっては鉄板のショッピングスポットだが、いまさら「ちんすこう」とか買っても仕方ないので、メインストリートは素通りして地元商店街のある裏路地へ。でも、サーターアンダギーは買うよ。アレは単なるご当地土産ではなく、沖縄の歴史と夢とロマンの結晶やからね サーターアンダギーをおろそかにする奴は罰が当たります。
通りすがりの果物屋でしぼりたて100%ジュースを頂く。パイナップルとマンゴーの同時飲みに挑戦してドヤ顔の息子。「いや、単なるミックスジュースやろ」 なんて言わない俺って超優しい。ちなみに、口内粘膜が弱く繊維質の果物は一切食べられないウチの奥さん。「マンゴーなら大丈夫!」と笑顔で新鮮なマンゴー果汁を堪能したのも束の間・・・残念ながらどっちも同じミキサーで作られており、結局口の中は傷だらけになりました
さらに路地裏に進むと、昼間から酒の入った皆さんの集うお店。さすが、沖縄・・・冷やし中華と同じノリで"オネエ"が始まるとは・・・ カタカナに平仮名で読み仮名を打つあたりも、こちらの店長さんには只ならぬセンスを感じる。
この界隈、他にも格安でお宝一杯の雑貨屋や、いい雰囲気の古民家カフェ、こだわり満点の珈琲スタンドなど気になる店が一杯 飛行機代がもっと安ければ、是非日帰りでも来たい でも、地元のおっちゃん達が路上でタンクトップ1枚でたむろってるようなローカルエリアには要注意!なんせ、こちらの言葉は理解してもらえても、向こうが話す内容は字幕スーパーなしではほとんど理解できない。
そして、買い物を終え那覇空港に戻った IRAS家は・・・午後3時、遂に広島へ向かって離陸
11年ぶりにこの地を踏んでから約50時間・・・どう考えても、いつも職場で過ごす1日よりはるかに短かったなぁ 楽しい時間ほど速く進む・・・これは一番身近な 「相対性理論」である。
そして、1時間半のフライトで夕方には無事、広島空港に着陸。
飛行機から空港に入る時の足取りの重さたるや、まるで月から地球に戻ったかのよう
いや、実際広島は沖縄の2倍くらいの重力なんじゃないかなー・・・たぶん なんか全身重いもん。気分も重いもん。頭も重いもん・・・・あ?最後のは単に頭がデカいから? ほっとかんかい・・・
ああ・・・久しぶりに沖縄に行きたいなぁ。