怒涛の初日から一夜明けて、3月23日(金)、まだ、ド平日ひゃっふー!
そして、敢えて11年前と同じ部屋を指定した理由がコチラ
海っ!。
防風林があるので部屋から直接海は見えないが、部屋の窓開けたら30秒で沖縄有数の透明度を誇るニライビーチ 「サトウのごはん」 より早い。いくらオーシャンビューで海が見えてもずっと部屋にいる訳じゃないし、自室のバルコニーから直接ビーチに出れる方が遥かに魅力 その雄大な景観に比べたらいつも見てる瀬戸内の海なんか濁った溜め池に等しい。
早朝、そっと部屋を抜け出し一人11年ぶりの美しい浜辺に降り立ち、キャッキャと戯れる若いカップルを尻目に、一人遠い目で水平線を眺めながら潮風に吹かれ波打ち際を歩くおっさん・・・・自分で言うのもなんだが、その絵は完全に出来の悪いカラオケのB級MVだ わかります?歌の季節感度外視で「悲しみは雪のように」のバックに流れてそうな、お前誰やねん!的MV
とりあえず、朝っぱらから海で一人黄昏れ(←私も行きたかった!とあとで嫁に叱られた)、加山雄三スイッチ入れたあとは、ホテルで朝食を済ませて、2日目の行動開始
午前中は、昨晩肉まみれになったアメリカンヴィレッジに戻る。
いくら卒業旅行とは言え、金を出している親にも楽しみがないとやってられないので、この日はショッピングメイン。両親が風変わりな服を物色してる間、明らかに興味なさげな息子は周囲をぶらぶら
そんな息子さんを何気なく撮った一枚がこちら (広島県在住・会社員Iさん(40)投稿)
おわかりだろうか?
そこには決して写るはずのない生き物の姿が・・・・
この撮影後、息子さんは忽然と消息を絶ち、今もってその行方は分かっていないという・・・・
嘘です。
親が共働きなのをいいことに、毎晩夜更かしして昼過ぎに起床する快適ニート生活を送っています。
そんな、アメリカンビレッジ。さすが米軍基地近くだけに、海と空の青を楽しみながらハンバーガーと珈琲を味わえる贅沢な店がそこかしこにあり、個人的には夢のような場所・・・・なのに・・・なのに・・・美味いホテルの朝飯を食い過ぎて家族全員満腹という痛恨のミス 仕方なく、「今度来た時に・・・」とまた何10年後になるか分からない未来に先延ばし。後ろ髪引かれまくりながら泣く泣く撤収した。
ま、でもいいか ちょっと変わった一点モノの服も買えたし・・・
偶然、レオンとマチルダのレプリカにも会えたし 世は満足じゃ。
むしろ不満なのはこのクルマだよ。
いかにも米軍さんらしいワイルドスピードカスタムなYナンバーを観察していてちょっとセンターラインを踏んだだけで「ぴーぴーぴー」 爆音と共に基地から離陸するFA18の機能美に見とれてちょっと外側の白線踏んだだけで、また「ぴーぴーぴー」 お前は長淵ですか? マジ、ろくなもんじゃねぇ。
(↑そもそも、よそ見してフラフラ走ってる奴が悪いのを棚に上げるタチの悪いおっさん1号)
午後はホテルに戻り 「首里城」と並んで息子の要望が強かったサイクリング。レンタルチャリ(ママチャリ×1、通勤サイクル×2)を借りて家族3人、何故か縦一列の競技フォーメーションでアリビラから残波岬まで駆け抜ける。
久々の残波岬。
有名なスポットではあるけれど、ぶっちゃけ灯台しかない。(笑)
「灯台のぼってみる!」(by 息子)
は?マジで?何のために?元気やのう。じゃ、いってらっしゃい。
「すいませーん、中学生1枚、大人2枚お願いしまーす」(by 受付の母)
全員強制参加なん!?お、俺も!?
というわけで、(今地震来たら100%死ぬな・・・・)という狭くて急な螺旋階段を99段上って、てっぺんへ ああ、下にいた2ブロックの韓国人のおにーさん(やっぱりどこ行っても若い韓国青年はみんな2ブロック)が米粒のようだ てか、もう2ブロックがどうかもわからん
うかうかしてると足が竦んで身を投げそうだったので、入場料の元も取らぬ内にさっさと地上に帰還
午前中とはうって変わってやたら元気になった息子にリードされ、引き続き付近の海岸線を散策する。
「まだ遅くない!今からいくらでもやりなおせる!だから自首するんだ!」
「刑事さん・・・・俺・・・俺・・・・」
さすが、残波岬。そこら中に広がる、船越栄一郎ロケーション。
俺と息子のサスペンス劇場にも自然と熱が入る。
一方、うちの奥様は・・・・
灯台脇に立つ、多分昔それなりの偉業を成したのであろうおっちゃんの銅像を真似て、ハイポーズ。
だが・・・大変申し訳ないのだけれども・・・「見よ!時代の夜明けはすぐそこじゃ!」と言わんばかりの銅像と比べて、キレのあるオタ芸にしか見えないのは俺だけなのか?なんか違うぞ
そして、そんな母の血を色濃く受け継ぐ息子は、日頃俺には朝の挨拶すらしないくせに、何故か何を祀ってるのかもよく分からない通りすがりのボロボロの祠には最大級の礼儀を尽くして手を合わす。コイツ、いつか絶対、大衆の面前で膝カックンしてやろう・・・
しかし、やっぱり岬は風が強い。危うく被り物が海風に舞い上がって、さらに父親の威厳を失うところだったが、青ひげ危機一髪! 直前でなんとか最悪の事態だけは回避した。全く、自然の猛威は油断も隙もない。実に世知辛い世の中である ※注) 私のパーマは自前です。
そんなこんなで、特に何もない岬を思いのほか満喫してホテルに戻ると、エントランス前にシレっと新型ジュリア! しかも、レンタカー! そうか、この手があった!どうせ借りるなら、自分じゃ乗らないクルマではなく、乗れないクルマを借りるべきだった・・・・ 次回チャンスがあれば、ちょっと多めにお金を貯めて、ぴーぴーぴーぴーうるさい長渕パッソとかじゃなく、セレブなスポーツカーを足にしよう。
日頃の運動不足がたたって、この時点で俺の足腰はガタピシだったが、お若い息子は、そんな父をいたわるどころかいたぶるように 「プール行こうやー」・・・・・!!!! マジで鬼のような奴だ。しかし、シーズン的に↑の屋外プールはまだ開放されておらず、室内プールへ。ある意味半裸の他のお客様もおられるのでさすがに写真はないが、ここまで来たらもヤケクソなんで、プールからジャグジーからサウナまで利用できるモンは全部利用してやった
でも、サウナでどこの馬の骨とも知れぬ(←失礼極まりない)オッサンと一緒になっても全く気にせず胡坐かいてドテっとしてるのに、他所の奥様と二人きりになると途端に、無意識に腹筋に力入れてピン!と背筋伸ばし、ちょっとアントニオ・バンデラスっぽく前髪かき上げてしまうのは、悲しい男の性ですね・・・
とにもかくにも、これで息子のミッションはコンプリート。
順不同とはいえ、バイク、ラン、スイムって・・・沖縄くんだりまで来てまさかの鉄人レース
もちろんやって来ましたよ、激しい筋肉痛・・・4日後にね 俺の老いを甘くみるんじゃねーぜ!
献身的な午後の報酬は、オリオンビールのシークゥワーサー割り+島らっきょう+海ぶどう+沖縄そば+石垣産和牛のタレ焼き+あぐー豚の粟国塩焼き、の徹底的に沖縄尽くしの晩御飯。
まあ、この食卓に至るまでには、この沖縄コースを楽しむのを前日から楽しみにいていた母と、「俺、肉以外食うもんないじゃん」と我がままをいう息子の間で仁義なき戦いが繰り広げられ、一時は米朝並みの一触即発の緊張感が漂ったのだが、無事に美味いモノが食えて良かった これから先、しばらくは思春期の息子と理系思考の母の間で、些細なことをきっかけに似たようなことが繰り返されるのかと思うと・・・はぁ・・・ 職場でも毎日人間関係の仲裁ばっかだし・・・みんな仲良くしようよ・・・ホント・・・・ (←ちょいちょい毒吐く割には小心者なんで実は平和主義者)
ともあれ、は相変わらず楽しい時間が過ぎるのは早いもので、盛沢山の2日目もこれで完。
観光客の足元を見た高値設定の沖縄ガチャは、残念ながら具志堅は当たらず、普通過ぎてネタにもならないシーサーでしたとさ。
(→<最終日>につづく)