先日の職場の飲み会
安定してユーモアのない管理職陣の自己満トークから逃れ末席に流れ着いた同僚♂3人
若干23歳の新人Y が 「俺、すぐ腹下すんスよね~昔から」と語り始めたのを機に、「あ、お前も?俺もなんよ!」(俺(42歳))「マジで!?実は俺もっスよ」(転職組のA(32歳)) と意気投合
俺) 「もうさ、腹痛くならんかな・・・とか意識しただけでゴロゴロ言い出すよな」
⇒ A&Y 「わかるぅ~そうそう!」
Y) 「夏場の山陽線の空調ってヤバくないっすか?」
⇒ 俺&A 「そう!思った思ったぁ」
A) 「しかも、絶対、今はヤバい!って時に限って腹緩みますよね」
⇒ 俺&Y 「超わかるぅ~絶対そうよねぇ~」
会話のテーマはともかく、隣の席にいたOLチームより女子力高いきゃぴきゃぴしたノリで男3人盛り上がり、そこから2時間ずっと、ギリギリお漏らしを耐え切ったお互いの武勇伝や、近隣の駅や公園、社内の快適穴場トイレスポットの情報交換で超楽しい時間を満喫
勤続17年目にして、初めて職場で友達が出来ました。
こんにちわ。
ユニット名は 「トイレットペーパーズ」
珠玉のバラードが胸を打つ両A面デビューシングル 『ダメだ・・・もう今度こそ間に合わない』 『がんばれ!肛門括約筋~あきらめたら、人生そこでゲームセット~』 はポニーキャニオンからこの秋リリース予定(嘘です)。IRASです。
さて、そんな人生の15%は胃腸ユルユルIRASにとって、"人生を変えてくれたクルマ"は2台。
社会に出て即買いした後期型NBロードスターRS、そして、嫁さんが一目惚れして拇印購入したNEWチンクエチェント1.4スポーツ。
我が家にオープンドライブの楽しさと3mの角材も余裕で運べる青空天井のユーティリティを与えてくれた空色ロードスターから一転、家族三人"梅干し"のごとくぎゅっと包み込まれる白おにぎりへバトンタッチしたのは、まだ俺が真面目に仕事していた 2010年8月のこと。
あれから7年。
惜別の日を目前に控え、7月最初の週末は、7年前の夏にチンクエチェントと初めて遠出した
はじまりの場所へラスト・ドライブ
最後の思い出作りに行って来た。
手放す話
が浮上したここ最近は、今さらながら
チンクの楽しさに目覚めた
おっさんがステアリングを独占することが多かったが、やはり最後の締め括りはオーナーの手で・・・というわけで、今回は奥さんにお任せ。
(ただし、名義は俺なので何かやらかせば俺が検挙される便利なシステムとなっております) 500のナビシートからガラス越しに眺める見慣れた風景も、この日ばかりはなんだか少しセンチメンタルに映る。
久しぶりの助手席定点観察
「
チンクエチェント」+「
女子」 とくれば、普通はとても
メルヘンな雰囲気になる組合せなハズだが、そこはさすが百戦錬磨のウチの奥様。メルヘンどころか、その風格は
熟練することタクシードライバーの如し やっぱ、
小学生時代、既に"元ヤン"と呼ばれていた奴はモノが違うぜ
梅雨晴れの空の下、無機質な声で 「
このまま145㌔道なりです」 と告げたっきり黙り込む
職務放棄ゆとり世代ナビの案内に従い朝の山陽道を美祢ICまでひた走り、
原住民&動物飛び出し注意のブラインドコーナーが連発する
県道475号を北へと向かうこと3時間
全国難読地名ランキング上位の「
特牛」
(読める?俺は読めるよ) を抜けてようよう日本海沿いへと出たら、そこがこの日の目的地
おひさしぶりです
。
10cm大のフナムシが宿泊客以上に我が物顔で館内を闊歩し、日本海の水平線と湯の水面が繋がる自慢の露天大浴場ももちろん
フナっちと混浴 スリリングかつ魅惑
のホテル 「
西長門リゾート」
・・・・の
駐車場。
2010年夏(女子大生仕様)と2017年夏(女郎蜘蛛仕様)
7年前の夏― ロードスターと別れた傷も癒えぬまま納車されたばかりのチンクエチェントでこの地を訪れ、駐車場で"最初の1枚"を撮った。そして、今、同じ場所で "〆の一枚"。
当時と比べて変わったことと言えば・・・
①16inchアバルト仕様のでっかい足になり・・・
②膝関節にアイバッハ入れて背が低くなり・・・
③もひとつアイバッハの人工スペーサーでガニ股になり・・・
④レムスマフラーで声変わりし・・・
⑤脇腹にトリコロールのタトゥを入れて・・・
⑥リアコンビを筑豊ヤンキー好みのスモーク仕様に・・・
結果、マシュマロみたいで
とっても乙女チックだったチンクがすっかり
女囚刑務所のリーダー格みたいになり、そのせいか、昔は素直にパパ・ママ付いて来てた息子も 「
いや、藤井四段の竜王戦生中継があるから結構です」 ともはやアブノーマルな両親には付き合ってくれなくなった
つれねーなぁ・・・
こうして改めて愛くるしいフォルムを眺めていると、共に走り抜けた
日々の沢山の記憶が走馬灯のように蘇る
"このクルマ"と"イケイケどんどん!な奥さん"の存在なくして、いい歳した
ひきこもり中年が、
自分の身体より小さなオールド500乗りさんや、
居眠りでもシラフでも道に迷う会社役員さん、
鳥栖のドナルド・トランプなど、錚々たる人生の先輩方と出逢えることなどなかっただろうし、ましてやその延長線上で著名なモータージャーナリストの方にお会いして
仁義なきイジり合いを繰り広げることなど絶対になかったに違いない。
カーライフは小説より奇なり。1台のクルマとの出会いが人生の価値そのものを飛躍的に引き上げてくれた
メモリアルな一枚を撮り終えたら、折角ここまで来たので角島大橋を一往復。
両側に静かに広がる
勿忘草色の海、夏の気配漂う
青い空、真っ直ぐ伸びる
白いセンターライン、そして海風にあおられ
岸壁の船越みたいになってるミラーの中の俺。
あ、船越さん、お掃除おばさんとのリアル火サス大変ご苦労様です いつ来ても、この橋は絵になる
でもこうして橋を渡るのは、以前チンクのオフ会に参加した時以来、数年ぶりのこと。近隣県のクルマ愛好家にとっては鉄板のスポットだが、このロケーションにはやはり
趣味クルマが良く似合う
いつかまた日常を忘れさせてくれる、そんなクルマに乗ることが出来たら、その時は是非またこの橋を渡りたい
そして窓から吹き込む潮風を胸一杯に吸い込んで、僕は大きな声で叫ぶんだ・・・・
「
このハゲーーーッ!!」 と
ま、その頃にゃ誰も豊田議員のことなんか忘れてて、単なる悪口やけどね
チンクエチェントの旅、
最後の晩餐は橋の袂にOPENしたばかりのcafe 『
晴れ家』で
角島カレー。
何処がどう角島なのか?分からんけど
角島カレー。トッピングのイカフライも生憎嫌いなので嫁にやったんで
唯一角島らしいシーフード要素も完全になくなったけど
角島カレー。誰が何と言おうと
角島カレー。
今後、大橋の全景を見下ろしながら食べたこの味を口にするたびに、きっとチンクエチェントで最後に訪れたこの日のことをを思い出すのだろう
窓際の予約席の若いカップルの彼女さんが可愛かったな
・・・なんてサブストーリーと一緒に。ただ、隣のテーブルで
オバ会されていた中高年女性2人組の片方が土井たか子そっくりだったことも同様に思い出すであろうことは、誠に遺憾である
そんなこんなで、チンクエチェントのプリファイナルはそこはかとなく終了。
こんな小さなナリして、その機動力と影響力は巨人級。ありきたりな国産車では、こんなに楽しい7年間は歩めなかった。
そして、それから数日…
チンクと我が家の日々は、ひとつのターニングポイントを迎えることになる。