気が付けば前回のブログUPから3ヵ月・・・・
この間に変わったことといえば・・・
フィリップ、マルコ、ロドリゲス、セバスチャン、キース、ジョルジョ、アレキサンダー、ヴァレンチノ・・・ Facebookの 「知り合いかも」 の欄に出てくるのが、何故か濃い顔のマフィアみたいなオッサンばっかりになりました
こんにちわ。
知り合いな訳がないだろう! IRASです。
(何なの? FBには濃い顔自動識別の出会い系サポート機能でも付いてんの?)
そんな、オタフクお好みソース顔のIRAS。
この3ヶ月の間、何故に沈黙を守っていたかと申しますと・・・もちろん“充電期間”などという人気バンドみたいなカッコいいモンではなく (ていうか、充電も何もそもそも放電してないしね)、ただただ忙しくバタバタと過ぎて行く毎日・・・
友達にね・・・敢・え・て、アレやろう!コレやろう!って言わなかったらぁ・・・
ホントに何もないのよ!アハハハ!(個別塾5-Days CM風)
まさに若人あきらバリの空白の3ヶ月
平日は仕事で生き埋めにされ、休日は、①「息子の犬詣の送迎」(特に用事もないのに往復500㌔)と、②「彦摩呂の真似事」(カレーの宝石箱探し)の二者択一。唯一最大の自分の趣味であるクルマ関係のイベントの話もとんと聞こえて来ず、一時親密にさせて頂いてた九州のイタ車仲間の皆々様とも昨年の“九トリ”以来、受刑者なみに疎遠になり・・・気が付けば、Yahoo!の検索ワード履歴のTOPは 「人生の楽しみ方」,,,,,,,
怪しい宗教法人の出家コーディネーターなんかいたら、間違いなく今の俺は有力なドラフト候補だ
しかし、そんなある時・・・・TVの中のYAZAWAが俺にこう語りかけたんだ。
“やっちゃえ”オッサン
いいんですか? うひひ
じゃあ、お言葉に甘えて。
まずは、ほぼ放置状態のカミさんの愛車を、“拇印”名義人の強みで強制接収し某中華人民共和国的なノリで私物化。さらに、「俺はツーリングがしたいんじゃ!」 とダダをこね、よりにもよって一年で最も暑い時期に1泊2日の遠出イベントを企画した・・・・いや、企画してもらった。カミさんに。
題して!
「第2回大人的夏旅~京都に行く予定だったけどホテル一杯だったから山陰でいいや~」
※ちなみに第1回はちょうど1年前の大阪・高松ドライブ
旅の足はもちろん、今にも売り飛ばされそうでなかなかしぶといチンクエチェント。
そして、去年の大阪旅以来と聞いて、勘の良い方は既にお気付きだろう。
今年もこんな身勝手企画に賛同頂いた“旅の道連れ”スペシャルゲストは、道の真ん中にドス黒い一点鎖線を残しながらカタカタ走るミラジーノで登場のつかぢ先輩。(ハイ!拍手!)
つ 「ちゃんと動くのコレだけなんよね~」 (呟きながらチンクのナビシートにご乗車)
いやいや、ごっつオイル漏れとるがな。
そもそも、俺の言う“ツーリング”=「それぞれ自慢の愛車(趣味クルマ)を連ねて走るロングドライブ」 であることを考えると、のっけから企画の趣旨を理解していないこと甚だしいが、さすがの俺も、忙しい中わざわざ福岡から来てくださった先輩にそんな身勝手な不満をブツけるほどエリカ様ではない。
(遠いところホントにありがとうございます。おかげでチビたタイヤのグリップも上がります)
ロータス・エリーゼに、オールド500、そして日常の足の国産軽・・・と、まさに庶民にとっては夢のようなラインナップのカーライフだが、案外、“持つ者”にとっては“持たざる者”ほどのスペシャル感はないのかもしれない。
ともあれ・・・
8月6日AM9:30
朝一から追悼ムードに包まれる広島市内からサマードライブスタート!
睡眠十分!天気は快晴!ガソリン満タン!
前席に40超えたむっさいオッサン2人なのにBGMが「愛唄」なこと以外、何の問題もない。
いくつも~の~夜を~超~えて~♪
僕は~きーみと~♪愛を唄お~う~♪
今回最初の目的地は蒜山高原。
意外にも広島に転居して16年目にして初訪問だが、最寄りの蒜山ICを下線した瞬間、目の前にどどーんと黄色の花畑
「お!何か菜の花がいっぱい咲いてる!」
どう見ても向日葵。(誰にも聞こえてませんよーに・・・・)
田んぼ2面くらいの限られたスペースながら、一様に夏の太陽に向かって咲き誇るひまわりの群れはなかなか壮観。
「うわー!すごーい!!」
“ミセス・サンフラワー”を自認する奥さんもいきなりテンションMAX!で・・・
頭も尖がる。
いや、幸先のいいスタートだ
停車ついでに、向日葵畑の向かいにある道の駅 「風の家」にも寄り道
若鮎の塩焼きや、蒜山やきそばのいい香りが充満する中、トウモロコシの袋詰めをぶら下げ厳しい眼差しで野菜市をチェックするひとりの男性を発見何だ、アイツ?
「とうもろこし・・・生で食べたい・・・・」
さすが、野菜Gメン 目の付け所が、俺ら凡人とは根本的に違う。伊達に霜降りのシャツなんか着ていない。(チェックの赤はJAエースの証(通称:赤服))
思わぬ寄り道のあと、最初のチェックポイント「蒜山ジャージーランド」に到着。
とはいえ、今さらズッコケ中年三人組で動物と戯れる気などさらさらなく、真っ直ぐレストランに向かう。
今年の俺は、「カレー」 と 「ハンバーグ」を極めるが目標。
外食に行ってもオーダーに一切迷いはナッシング
(いい歳してそんなことを目標にしてる場合ではないのだが・・・)
全開放ガラス張りの窓からは、遠く広く広がる牧草地と、そこに放たれた牛たちの姿。
「あ!あそこに牛さんがおるー!かわいいー!」
夏休みということで周りはやはり小さなお子さん連れのファミリーが多くあちこちのテーブルから無邪気で可愛らしい声が聴こえてくる。
幼い子達の笑顔はいつも最高の癒だが、彼らの視線の先にいるその蒜山ジャージー牛100%のビーフカレーとハンバーグを食べている俺はなんだか心が痛い。
しっかり腹を満たしたあとは、山越えGO!GO!
とはいえ、過去幾度となくカミさんナビに言われるがままに進んで川口探検隊みたいな超ストイックなルートに導かれたことがあるので、大山の裾野にある駐車場で一旦停車して道を再チェック
下界から一転、25℃と嘘みたいに涼しい山の空気を楽しんでいると・・・見つけた!
ツカヂン・・・?
さすが、ポケGO全盛期。こんなとこにもいやがった
他では見たことないから、きっとこの蒜山界隈の限定ポケモンに違いない。
ま、俺は、「ポケモンGO」 どころか 「電車でGO」 で時計の針止まってますけどね。
そして本番はここから。
待ってました!ワインディングロード!
「この先、鋭角右!その先、緩い左のあとヘアピン2!左!右!」
後部座席からラリーのコ・ドラ並みに飛んで来る奥さんの指示のおかげで思い切り良く右へ左へのイニシャルDごっこ。ただ・・・ステアリングを握ってる方は豆腐屋のハチロク気分でも、全く掴まるとろこのない後部座席は上・下・左・右・前・後に自由奔放に転がり完全にドラム式洗濯機状態 無事に山を越えて次なるチェックポイント 「大山まきば みるくの里」 に辿り突いた時、後部座席からヨロヨロと下りてきたカミさんは、文字通り干す前の洗濯物みたいになって、目が座っていた
(スンマセン・・・いや、俺はやめとこうって言ったんスけど、つかぢ先輩が踏め!って言うから渋々・・・)
麓から望む大山と、「みるくの里」特性生乳ソフトクリーム。
さすが山陰、山の陰。
山陽側はあれほど好天だったのに、大山山頂はあいにくの雲に覆われどんより。
新鮮生乳たっぷり使用のソフトクリームは・・・・意外に多い若い女子旅グループをチェックすることに集中していたのであまり味は覚えていない たぶん、濃厚クリーミーだ。
そして、ここからクルマで10分ほどの距離にあるのが、個人的には今回の旅のハイライトと言ってもいい 「植田正治写真美術館」
植田正治氏がいかなる人物か?は各自でウィキって頂くとして、ここは昨年 「HASEGAWA」(北九州・八幡東の小さな写真店)の店主から薦められて以来、是非とも一度訪れたかった場所 ついに念願が叶った
日常の生活風景を切り取ったモノクロームの枠に、蝉時雨や潮騒、磯の香、薄暮の色彩と温もり、そして流れる時間までもが落とし込まれたかのような氏の見事な作品の数々は当然 「撮影禁止」のため残念ながらここでは紹介できないが、“写真美術館”と言うだけあって、建屋の構造にも至るところに感性を刺激する造り込みの工夫がなされ、館内を歩き回るだけでも心躍る
「KAGE-BOUSHI」(撮影:IRAS/モデル:IRAS嫁)
「六面鏡」(撮影:IRAS)
「ソトノセカイ」(撮影:IRAS)
「再生グラデーション」(撮影:IRAS)
「陽窓団欒」(撮影:IRAS)
束の間のなりきりフォトグラファー気分 技術的にド下手でセンスが未熟でも、それなりの画表現を楽しめる写真は、やっぱり面白い
「あ!いたぁ~迷っちゃったぁ」
そして、それほど広くはない2F建ての閉鎖空間で何故かひとり迷子になっていたつかぢ先輩もまた、やっぱり面白い。ちょいちょいオネエ口調をブっ込んで来るあたりも相変わらずデラックスだ
「植田正治写真美術館」
“えせアーティスト”気分に浸りたくなったら、また来よう。シャッタースピードも露出もロクに理解してないのにカメラ愛好者面してまた来よう。
さあ、そこはかとなく左側に傾いたチンクで、いよいよ米子攻めじゃ!
エイ!エイ!オー!
(②「米子あたり編」へつづく)