京都路の 光のどけき春の日に 仕事丸投げ 壁ドンもどきトボトボ

最近めっきり春めいて来たので、久しぶりに白ワイシャツにニット姿で出社したら


○○さん、もしかして斎藤工意識してます?


と全く身に覚えのない濡れ衣を着せられましたがーん


こんにちわ

ただ、薄着で会社に行っただけなのに、今度は斎藤工シンパの若手女子社員のデスノート本1行目に名前が載ってます、IRASです...ガクリ


意識も何も、その斎藤さんとやらがどんな格好しとるかも知らんのに・・・顔



そんな IRAS と愉快な仲間たちにとって、毎年この時期の恒例となっていた "福井・あわら温泉温泉まぁく分不相応一泊成金ツアー" だが、今年は、折からの北陸新幹線フィーバーヤッホーと、益々勢力を増す中華爆買旅団中国のおかげで、全く宿が取れず門前払い・・・


年に一回、夢が見れるプチセレブごっこが・・・・ううっ...


しかし、かといって、体調不良を言い訳にして仕事を休めるようコツコツ裏工作した努力を無にするのも忍びないので、今年は行き先を変更して、京都・東山(慈照寺・南禅寺)界隈を旅して来たウキウキ




早朝に広島を出て、ようやく昼過ぎに目的地に到着し 「さあ!これから!」 と言う時に

出鼻を挫く 「みたらし団子みたらしだんご食べようや~(by みたらし王子)

慈照寺・総門まであと10mという所で、参道脇の甘味処に入り、茶をしばくお茶


ちなみに、この店・・・店主は作務衣姿の寡黙な頑固親父風でちょっと怖めのおっちゃんU

当然、バブリーなチャイナ・マネー壱萬円などなんぼのもんじゃい!てな感じで、お持ち帰りのパックを注文したあとで 「やっぱりここで食べてもいいですか?」 と訊く中国人中国観光客を 「お断りだ」 と一蹴していた


あ~このぜんざい美味いなぁ~!*あっ、このお茶がまたベストマッチ!


その後、ぜんざいのセットを注文した俺の感想が、もし、いつもの4割増しの声量でわざとらしく聴こえたとしても、それはきっと気のせいだ




微妙な緊張感漂う甘味処で胃を満たしたあとは

10歩走る臨済宗相国寺派・東山慈照寺 ― 通称銀閣寺


この前金閣寺に行ったから、今度は銀閣寺が見てみたい*カオ」 というのが、俺より年上のおっさんが中に入っている9歳児の強い要望ラブラブだったのだが、中学時代の修学旅行では 「地味だから」 という理由で散策ルートから真っ先に外されたので、実は俺もこれが若葉マーク銀閣である



正門へと歩を進めながらふと蒼天を見上げれば

両脇高く囲む銀閣寺垣が切り取る、もう一つの参道


人混みの中、とっても日本が嫌いなはずな隣国からの観光客のように自撮り棒撮影に汲々としても、映るのはせいぜい大したことはない自分の容姿と、すぐ後ろで迷惑そうに顔をしかめる日本人くらいのもので、こういうちょっと価値ある一瞬を見落としてしまいがち


いや、日頃から注意力散漫でキョロキョロしてると、たまにはいいこともあるものだ




どこの子か知らないが(間違いなくうちの子ではない)花頭窓越しの風景の中を横切る利発そうなお子さんのシルエットが、どこか二宮さんっぽくて、いとおかし

背中の薪は、小洒落たリュックリュック

手の書物は、薄型タブレットiPad
足に履く草鞋は、いつの間にやら瞬足ブルーっす

金ちゃんも、今の時代だったら意外に裕福で、渾名も 「ニノ」 なんだろうなぁ


庭園内の建築物や銀砂灘の造形はもちろん美しいが、ふと春の木漏れ日が一筋射し込むだけで
苔生した斜面や、石畳の階段も不意に侘び寂びの表情を見せ、ちょっと得した気分*カオ

でも、ハッ!としたからと言って、急にサッ!と立ち止まると、後ろからドンっ!コリンズ(いかにもそんな名前っぽい外人さん)にブツかられるあたふたから気を付けよう

兵役がある国のオッサンの体当たりは、結構威力がある死…死ぬ!




多国籍観光客の一団に埋もれながら庭園を一周

錦鏡池の畔に戻って来たところで見つけた椿一輪

桃色椿の花言葉は 「控えめな愛」「慎しみ深い」・・・まさに、純粋無垢な俺にピッタリ*


・・・・全国各地で、失笑の気配がする



深緑の錦鏡池越しに銀閣・観音殿を望む一番の撮影ポイントで1枚カメラ

すぐ前を歩いていた若いブロンドのアベックが、その眺めに感嘆の声ワオを挙げるや
何をトチ狂ったか、いきなり人目も憚らず互いの腰を引き寄せ合い、熱い抱擁ラブラブ&キスさらにぷっくり

おそるべし、銀閣*カオ
質素な佇まいのクセして、実は西洋人を発情させるパワーメラメラを秘めていたとは・・・

後ろにいたのが広島の斉藤工だったからよかったようなものの
もしこれが幼気な中学生とかだったら、今頃、辺り一面鼻血鼻血で血の海だよ




慈照寺登場初訪問を終えたあとは、満閉の桜並木桜を見ながら、哲学の道をぶらり散策走る

沿道には、オリジナルの雑貨店や無名のアーティストの作品を飾るアトリエなどが点在し

丸々と膨らんだ我が家の財布財布を刺激する


これで膨らみの正体が札束壱萬円なら、あれもこれも大人買い出来るのだが

平日から仕事もせずこんなとこに来ている平リーマンの財布の85%

メンバーズカードイオンカードで出来ています




数m進んではちょくちょく店の中に消えていく両親には、到底付き合い切れない?息子さん

しばらく姿が見えないと思ったら、水路の畔の石ベンチで、なんか見知らぬ将軍様カット北朝鮮のおっさんと相席してカッコつけていた ふっ

まあ、どうせアイツのことだから、顔はキメてても 「ちょっと待って、ちょっと待って、お兄さ~ん」 とか小さな声で呟いているに違いないのだがムムム




よそ者にとっては風情ある観光地でも、地元の皆さんにとっては単なる住み慣れた住宅街

多くの観光客が行き交う小路の一歩逸れれば、そこには普通の生活時間が流れている時計


哲学の道の雰囲気ある桜並木を眺めた目で見ると、古い二階家屋のベランダで洗濯物を干すナイトキャップに肌色シミーズ姿のオバハンも、どこか昭和ノスタルジーに見えるから不思議なものだ

これが広島なら、間違いなくその辺の手頃な石をスリークォーターから投げつけるなふっ



今回の宿は、選んだというよりココしか空いてなかったウェスティン都ホテル京都ワイン

経験値がないのでホテルの格がどうとかは分からないが?
部屋まで荷物を運んでくれたおねーさんのビジュアルいいホテル合格であることは分かる

ただ、残念なことに、頼んでもない坊主の分のエクストラベッドのおかげで
おそらく、そこそこ優雅でゆったり広めだったはずの部屋は7割方ベッドで埋まっていた顔



俺はパパと一緒に寝るよ~*カオ

京都御所方面を一望できるベランダの椅子で、アル・カポネ並みに偉そうにふんぞり返る坊主ムムム

は?何でやねん。ベッドあるんやからそっちで寝ろや んー
またまたぁ~フッ一緒に寝るって言ってもらえて嬉しいくせにぃ~ニヤッ

出たっ!がーん 野原しんのすけしんちゃんの悪影響
このあきれるほど自分本位の身勝手発想・・・・最近、本気で腹が立つんー



(中門)                        (三門)


部屋で一休みしたあとは、徒歩圏内にある臨済宗大本山南禅寺

京都と言っても、教科書に載ってるようなメジャーどころしか知らない俺の中では装甲騎兵ボトムズなみにマイナーイメージだったのだが、いざ行ってみてその意外なスケールにびっくりビックリ!

いや、思いっきりマクロス級じゃんがーんガンダムとまでは言わないが・・・


実はひそかに、広島に戻ったら 「機会があれば南禅寺も行ってみるといいよ*」 なんて感じで京都ツウぶってやろうと思っていたが、これはどう見ても知る人ぞ知る隠れスポットなんてレベルではない顔




訊けば、単なる古寺ではなく、日本で最初に時の法王の指示により開山されたいわゆる勅願時

前回訪れた建仁寺を含む有名な京都五山よりも上の別格扱い。国内に数多ある禅寺の中で最も高い格式を持つ寺らしい・・・


今まで生きて来てその名を聞いたことなかった事の方が不思議なくらいがーん

京都ツウどころか、とんだモグリもいいところだ汗

くわばらくわばら・・・赤っ恥かくとこだったぜ・・・ふっ




ちなみに、上の三門

一歩足を踏み外したら転落&全身複雑怪奇骨折間違いなしの急な階段を昇って上階に上がると遠く京都の市街地や外輪の山並みを一望できるのだが、実はこれがあの有名な、歌舞伎の名台詞、石川五右衛門の 「絶景かな、絶景かな」 で知られる、その眺めらしい


よし、帰宅後の知ったかぶりネタはこっちにしようニヤッ




ただ、そんな南禅寺の境内にあって、ただ一つ不思議な存在だったのが

日本古来の仏教建築とは趣を異にする思いっきり西洋風の水路閣*カオ


それもそのはず、この水道橋は琵琶湖から京都市内に水を引くために建設されたもので1890年に竣工されたとか。ああ、そう言われてみれば、明治っぽいぶ~ 凝洋風建築って言うんだっけ?


(奥) 「あー、去年メキシコでもこういうの見たなー*なんか懐かしい


奥さんのそんな呟きに、直ぐ近くを歩いていたおばはん2人組が鋭く反応ビックリ!ビックリ!

ま!この子、世界中渡り歩いてるのかしら!?*カオ) という心の声がタレ気味の頬に書いてある


(俺) 「おー、ホントだねー*」 (←メキシコ行ってない


こういう時にすかさず乗っかる機転だけは、昔から速いグッド!




相似開口が連なるアーチ橋の造形に、(これは奥行のあるいい写真が撮れそうだ!)*カオとカメラを向けると、昭和のヤンキーみたいな奴が、ど真ん中でキメ顔ポーズニヤッ

いや、お前じゃねぇよ・・・ムムム

ちなみにこの関口メンディみたいなシルエットの新小4
つい最近までミディアムヘアーを風になびかせていたが、春休みに散髪cut!に行った際、馴染みの担当スタイリストさんに 「ちょっと短めでカッコいいやつ」 とリクエストしたきりひたすらドラえもんドラえもんのコミックを読むのに熱中し、気が付いたらこうなってたビックリ!らしい

超短くなったからみんなどう思うかなぁ・・・ちょっと恥ずかしい・・・

そりゃそうだろう。もし俺だったら2週間くらい引き籠るね ぶ~

相変わらず、母親に似て、笑いのために身を切ることを厭わないそのスピリッツには感心するばかりだ




今回、旅のしおりに予定していた旅程はこれにてコンプリートフラッグ

まだまだ京都は奥が深い*