3/29 夕刻
ついに、北陸ツアーのゴール
金沢に到着
いろいろありすぎて、かなりの長旅の果てな気がするが
実はまだ自宅を出てから1日半しか経ってなかったりする・・・
年末年始、スタメン落ち
してグアムキャンプに帯同できなかった俺にとっては
奥方の実家は昨年初秋
以来となるなのだが、久しぶりに訪れた実家は・・・
モバゲー
祭り
わっしょーい
しかも、驚いたことに
、奥、坊主、甥っ子のみならず
あのお義母さんまでもが、テレビ完無視でスマホ片手に目を血走らせ
リビングは、３世代ゲーマー夢の競演・・・
ガラケー持って、「よくわからんわぁ・・・
」と戸惑っていた、あの微笑ましいお義母さんは、一体この半年の間に、どんな文明開化の音
を聞いたのか・・・
いずれにせよ
今更 「それって面白いの？」 などと新規参入
できる雰囲気ではなく
これでもう、未だにゲームアプリどころか音楽配信さえ使いこなせない3GSユーザーの俺は、日陰でひっそりと生きて行くしかない
そんな、バーチャルな実家で一晩ゆっくり休ませてもらった
翌日は
義父母、義姉母子と共に金沢駅裏にあるポルテ金沢でお買い物
金沢チームが御用達の店でお義父さんの洒落た服
を物色している間に
広島チームは、館内にある某コーヒーショップ
へ
実はこのショップ
これが初対面ながら奥さんのチンクみんカラ友達のお店ということで
奥は持ち前の社交性
を発揮し店先でチンクトークに一花咲かせる一方
俺はその45°後方でSPの如く鋭い目線でそんな２人をムッツリ観察
いかなる時も、「人はもともと善人である」前提から入る “性善派”の奥と
一体前世で何があったのか、「人は本来、悪人である」が前提の“性悪派”な俺
言い換えれば、奥は 「どんな苦難も愛があれば乗り越えられる」と信じる北斗神拳伝承者ケンシロウで、俺は、「愛ゆえに人は傷付き苦しまねばらなぬ」と説く南斗鳳凰拳・聖帝サウザー
もっと言うなら・・・
奥が・・・
もういいわっ！
ひでぶっ！
まあ、要するに、実に攻守がハッキリした夫婦ということだ
もちろん、こちらのショップの店長さんは、悪人などもっての外な
とても気さくで温和な方で、SPな俺にも笑顔でショップのステッカーをくれた
（・・・まあ、そのステッカーは当然のように奥に速攻没収されたが）
珈琲も美味く
、今後は帰省の折にちょくちょく寄らせて頂くことになりそうだ
そして、両親がそんなことをしている間に
スっと姿を消した小さい奴が約1名
一体どこに消えたのか？
「ああ、ジジとあっちにいたよー」
義姉さんの証言をもとに
俺も初めて訪れた館内を奥と２人で探すと・・・いた
（なにしてんだ？あんなとこで・・・「石の華」？・・・岩盤浴とか・・・？）
抜き足・・・差し足・・・忍び足・・・で
夜道の痴漢のごとくこっそりと坊主
のいる店内に忍び込むと・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・石屋だ
分かりやすいパワーストーンの他にも
ケースの中には後生大事に箱に入れられた褐色の塊がゴロゴロ
行楽先で、ちょいちょい天然石掘りに萌えてるから
この手のもんが好き
なんだろうとは思っていたが
まさかこんなところにこんなマニアックな店があろうとは・・・
そして、呆気に取られている父母を
さらに呆然とさせる新喜劇が店内でひっそりと進行中・・・
義父 「どっちにするんや？」
坊主 「うーん・・・こっち・・・いや、こっち・・・いや！やっぱ、こっち！」
義父 「おー高い方やなはっはっは」
坊主 「だって、カッコいいんじゃもん」
義父 「はっはっはじゃ、これちょうだい」
店長 「はい、ありがとうございまーす
これはいい石だよー」
いやいやいやいや
あなた方みんなおかしいから・・・
坊主 「あ！パパじゃ！見て！コレ、いいやろ～」
いや、ちょっと待て
お前、何買ってもらったんや？今・・・
義父 「化石よな～はっはっは」
いや、お義父さんも
はっはっは！じゃなくて・・・
店長 「ボクは将来の恐竜博士だね！」
あんたは黙ってろ
レジを挟んで満面の笑みを浮かべる３人の
この得も言われぬ一体感はなんだろう？
ちなみに、坊主がジジに買ってもらった石がこちら
北海道産アンモナイト
３８００円也マジか！おい・・・
いくらなんでも、小２ごときがポンッと買ってもらっていいような額ではないので、一言物申そうと、紙袋片手に店から出てきた坊主の首根っこを掴んで振り向かすと・・・
「な～に？
」
うっわ、嬉しそうやなー、お前・・・・
でも・・・・
このアンモナイトのおかげで
前日俺が腰を痛めながら、一緒採取したばかりの樹脂の化石入りの石は
彼の記憶の中から完全にデリートされたことは間違いない
祖父にねだって、ゲームやおもちゃではなく化石を買ってもらうとは・・・
そんな小学生は、全校生徒多しと言えどもコイツくらいのものだろう
昔から変わった奴だとは思っていたが、やっぱり変な奴だ（母に似て）
ちなみに、そんなジジ＆坊主コンビは帰宅後も絶好調で
リビングで寛ぎ中、たまたま点けてたＴＶの旅番組の舞台がイタリア
だと気付くや・・・
坊主 「イタリアじゃ！フェラーリはイタリアの魂なんよ？」
義父 「おお、じゃあ日本の魂は何や？」
坊主 「日本の？・・・・うーん、今はプリウスかな」
義父 「プリウスか・・・いや、今はアクサかもしれんぞ？一番売れとるし」
・・・・と、端から見たら
「あんたらは、何の話をしとんねん」
とツッコまれそうな内容の真剣トーク
まあ、坊主のクルマ好きに関しては俺が最大の原因なのだが
一体誰が、“フェラーリは イタリアの魂” だなんてことを教えたんだ？？
しかも、「日本は？」と訊かれて即座に 「プリウス」 が出てくるとは・・・
ボーっとしてるようで、なかなか時流を掴んでやがる
ただし！
すいませんお義父さん
１つだけ言わせてください
アクサは保険会社です
（正解はアクア・・・いや、惜しいっす！実に惜しかったっす！）
翌朝
そんなアメージングな実家に、まだまだこれから１週間の春休み
がある坊主を一人残し、俺と奥だけ渋々広島へ
今回は金沢滞在が短く、ご当地グルメ
を堪能するのはＧＷまでおあずけとなったが、せめて朝食くらいは・・・と、コメダ珈琲で久しぶりのシロノワール
実は、つい先日うちの近所にもコメダ広島一号店がオープンしたのだが
珍しモノ好きな広島人が連日大挙押し寄せ
、
広大な駐車場は常に満車状態・・・
すぐ横に俺が心底嫌悪するパチンコ屋があるせいか客層もなかなかバイオレンスなので、気の小さい俺が地元のコメダの常連になることは、おそらく半永久的にないだろう
帰路の土産は、もちろん 「焼き鯖寿司」
途中で立ち寄ったＳＡで、売り子の兄ちゃんが
「福井といえば！鯖寿司！名物鯖寿司！是非、ご賞味を！」
と麒麟・川島並の渋声でアピールしてたので、思わず即買い
したのだが
自宅に戻って
「ああ、やっぱ美味いね本場のは脂のノリが抜群・・・」
と舌鼓打ちつつパッケージをよくよく見ると・・・
鯖、ノルウェー産やんけ・・・・
やっぱり、この世の中は嘘と欺瞞に満ちている
あと、今回の旅程でつくづく感じたのが、輸入車の多さ
ついつい、フィット、ミニバン、プリウスと続く日本人
得意の“右にならえ”体質にうんざりな近年だったが、ふと気がつくと周り走ってるのは全て輸入車なんてシーンもちらほら
不景気、不景気と言いながら、やっぱりこの国は裕福な国だ
特に、VW と アウディ などドイツ車
の増殖率は尋常ではなく
あのポルシェも金沢⇒広島の片道だけで１０数台も見れば
性能も価格も高いのだろうが、もはやプレミアム感全くなし
今なら間違いなく、「９１１」 より 「１１７」 乗ってる方が断然シブい
そんなこんなで総距離１５００㌔近くを走破した春のツアーは無事終了
「明日からまた仕事がんばるぞ！おー！
」
と気合いを入れ直したのも、はや４週間前
（その仕事が忙し過ぎて、ブログ書く
時間が全然取れず・・・・）
今日から今度はＧＷで、また１０連休のＩＲＡS一家である
