広島駅に到着するや飛び乗ったのは
20:28発の「新大阪行き」レールスター
32時間ぶりに食事を取りながら
車窓の向こうを流れる夜景を見て思う。
(まさか、こんな時間から大阪に行く事になろうとは・・・)
週末といえど、さすがにこの時間は車内も空いてる。
おかげで、窓際でのんびりとうたた寝
新大阪着は21:44・・・と、流れ始める「いい日旅立ち」
この曲、名曲なのは認めるが
疲労困憊でグッタリしれる時に聴くと曲調的に気分が暗くなる
さらに、その曲に合わせて隣の“This is 大阪オバハン”が
目をつぶって歌い出したもんだから、余計に気が滅入る
大丈夫。
日本のどこにもあんたを待ってる人はいない
・・・というのは、さすがに失礼だが、
この日の俺はとことん第3者に邪魔される運勢だったらしい。
(ちなみにめざまし占いも最下位だったとか)
新大阪到着後は構内案内板を目印しながら
一目散に地下鉄御堂筋線デビュー。
なんでこいつは“地下鉄”なのに
“地上の高架橋”を爆走しているのだろう・・・
なーんて疑問を感じつつモ、本町で中央線に乗り換え到着したのは天保山。
奥さんからのメールで
「駅出たら観覧車がすぐ見えるからそれを目指して・・・」
と教えてもらったものの・・・
到着したのは23時過ぎでは
その肝心の観覧車とやらはとっくに
ライトの消えたその姿はとっぷりと闇に紛れてしまい、早速目印喪失
ほんとなら、これが見えたはずなんだけど・・・
しかたなく大阪港湾地区の暗がりの中をトボトボ歩きながら
“大阪”→“物騒”→“港湾地区に深夜のヤンキー”→“ボゴられる観光客”
と瞬時に自分が怖いお兄さんたちに絡まれ殴られるシミュレーションバッチリだったが、幸いあまりの寒さに“お兄さん”すらいなかった。
でも・・・
ついさっきまで普通に会社に居たのに、たった3時間後に
人っ子一人いない大阪の港にいるってのはなんとも不思議な感覚だね
重い旅行鞄を肩に下げ
闇の中に無言でたたずむ、大観覧車や海遊館、サントリーミュージアム
などを横目にホテルに到着して旅行初日は終了。
いや、マジで疲れた・・・
(つづく)