イランはきょう、イマーム・アリーの生誕日で祝日です。
また、父の日でもあるそうです!
たいがも、休みに入る前に幼稚園から、
夫の顔やババ(ペルシャ語でパパの意味)とペルシャ語で書いた
カード(↓右)を持ち帰ってきました。
左(↑)の手も父の日のものだそうですが、たいがは作っていない様子で、
どうして手なのかもよくわかりません(笑)
さて。
イラン国内を移動するときに毎度利用する、イランの航空会社。
諸外国の航空会社に比べて安いことと(燃油サーチャージがかからない)、
フライトの時間や乗り継ぎの利便性が高いことから、
国際線で利用することもあります。
でもこれが、毎度何かとトラブルがあるんです。
そもそも、イランの飛行機は、数時間遅れるのは当たり前です。
3時間くらいまでの遅れなら、またか…という感じで、もう慣れてしまいました。
前にアフワーズ(イラン南部)に行った帰りも、
イラン・エアーから1時間遅れると事前に通知があったのですが、
そうやって最初から遅れるとわかっている時は、特に危険。
その後少し遅れて空港に行くも、何もかもが確定しておらず、
結局、5、6時間待ちました。
申し訳程度のお菓子(↓)が配られたはいいですが、子どもたちはぐったり。
空港で寝ちゃいました。
そうなると、もちろん親もぐったりです。

飛行機に乗ったら乗ったで、机が壊れていて、機内食を乗せることができませんでした。
あんなに古い機体に乗ったのは初めてかも。
着陸した時に心底ほっとしたのを覚えています。。
今回のアルメニア・グルジアへの旅も、
おなじみのイランの航空会社、マハン・エアーを利用しました。
最初に検討していた旅程は、ノウルーズ(イランの新年)にかかっていました。
この時期は、多くのイラン人が国内外へ旅行に出かけます。
ノウルーズには、ビジネスチャンスとばかりに、
席を買い占めて高く売る人(業者)がいるということで、
予約できたかと思ったら「やっぱり席が取れない」、何も確定せず、
「ノウルーズだから」とだけ言われて諦めていたら、最終的には取れたりして。
相当振り回されました。
まあしかし、例えば日本でもGWなんかは混乱するだろうし、
それは理解はできるとしても。
この時は、30分以内のほんの少しの遅れで機内に乗り込みました。
きょうは珍しく順調か!?と思ったのですが、やはりそうは行きません。
アルメニアに行くのには、そこから3時間以上かかりました。
ただ3時間遅れたというだけならいいのですが…。
滑走路に移動した後ずーーーーっとその場を動かないので、
前にもこんなことがあったなあ、嫌な予感がする…と思ったら、やはり。
エンジントラブルとのことで、駐機場所に戻りました。
戻ったはいいものの、
全然埒が明かないまま、ひたすら待機。
しばらくすると機長の案内があり、長引きそうだとのことで軽食が配られました。
でもそんな時もイラン人は文句を言うでもなし、
客席に機長が出てきて事態を説明し、軽食も出すという話を再度すると、
拍手をしていました。
日本で同じ事態が起こったら、溜息と文句とで、
いやーーーな空気が流れる可能性のほうが高そうですけど…。
子どもを持て余すと、ビジネスクラスの広い場所で
乗務員の男女らが子どもをかまってくれ、そこにいた客も皆、歓迎モード。
どれくらいで飛ぶかなぁ、と乗務員に世間話すると、
全然めどが立っていなかったようで、返答につまった乗務員に、
客が「20分くらいだよね」とウィンクして、助け舟。
こういう時は、イライラしてもしょうがない。
イラン人に、見習うところがあります。
その後、別の機体へ移動すべくバスがやってきて、乗り込んだはいいですが。
新しい飛行機の前に着いても長らくバスのドアが開かず、バスの中で立ちぼうけ…。
新しい機体に全員乗ってもなかなか出発せず、なぜか氷水が配られました。
で、やっと動いた!!と思ったら、
なぜかまたすぐ止まったうえ、
電気系統が、
全部、落ちた∑(゚д゚lll)!!!
電気という電気が、全部消えました。
不安の声が上がるかと思いきや、上がったのは笑い声。
おばさんが、近くにいた乗務員男性に、「また降りたらいいかしら(笑)?」って。
乗務員のほうも「待って、待って(笑)」と、笑顔です。
私はというと、やはり不安でした(- -)...
だって、電気が突然落ちるような飛行機、飛んじゃって、大丈夫なの!??
結局その5分後には電気がつき、また拍手が起こりました。。
無事飛び立った後で出てきた、機内食。

ほかにも、以前シーラーズの空港で、
テヘラン行きの飛行機を待っていた時のこと。
もうゲートのところまで進んでいるというのに
なぜか航空会社の制服を着た女性に声をかけられて、
「子どもがいないことになっているからもう一度カウンターへ来て」と言われて
チェックインカウンターに戻らされたうえ、
険しい顔をした男性のいる個室へ連れて行かれて、
パスポートを再度詳しくチェックされ、ボディチェックされ、、、
フライトの時間もあるし急いでまたゲートへ向かったのですが、
もちろんこの時も、フライトは何時間か遅れたのは、言うまでもありません。。
アフワーズに行った時のイラン・エアーのチケットですが、
私の名前はミキではなく、ミケ(マイク?)(↓左)。
タイガも、ティエガになってます。。
アルメニアへ行ったときはマハン・エアーでしたが、
今度は、ミカ…。
名前が違っている航空券を見せても、
パスポートと照合することがあったとしても、
イランではいつも何の問題もありませんでした。
なのでアルメニアから帰る際の空港でも、
特に気に留めないでパスポートコントロールへ向かったら。
個別に案内される前のチェックで、
担当女性が「名前が違うから通せない。もう一度カウンターへ行って」と。
航空会社のサインをもらってこいとのことです。
マハン・エアーのカウンターへ戻って人さばきをしていた男性に事情を伝え、
正しいサインをしてくれと言ったものの、「問題ない」。
二度手間になっては嫌なので、その男性についてきてもらって
先ほどの女性に説明してもらって、事なきを得たのでした。
毎度、フライトに関しては何らかのトラブルがあります。
ほんとに、毎度。
それが、普通です。
でもやっぱり、イランって、
国外の航空会社のフライトは未明か深夜が多くて不便だし、
広い国内を電車やバスで移動するのも大変だし、
それはそれで危険もあるんですよね。。
って、なんだか長い愚痴のブログになってしまいました(笑)!
明日は日曜ですけど、イランの飛行機に関する、
どちらかというと明るい話題、利点について書く予定です^^