人間を豊かにするはずのものが、人間を不幸にしている- スタジオ・ジブリ物語 | 環境問題に本格的に取り組む都知事の擁立を目指すブログ

人間を豊かにするはずのものが、人間を不幸にしている- スタジオ・ジブリ物語

―人間を豊かにするはずのものが、人間を不幸にしている―


昨夜のスタジオ・ジブリ物語で、宮崎駿監督の作品作りの背景を紹介するストーリーの中で言われていました。

高度経済成長のなかで成長至上主義がもたらした弊害を目の当たりにして、誰もが考えたテーマです。その問題に、あきらめず、倦まず向かい合ってきた結果が、宮崎監督がいつでも心に残る作品を生み出す理由だと思います。



ほかにも番組のなかでは、次のような示唆の言葉を表していました。


ルパンは人間を窒息させる社会への怒り。


「開発と言われ、進歩だと思われていたことが、実は破壊だということに気が付いた」



宮崎氏の発言

  (作品づくりにおいては)
  
   我々は自然と人間の関係をどうとらえるか、そこが問題。
  この時代に生きている人間の常識だ。

宮崎)
●ビニールができたときに凄いものができたと感動し、
アメリカの自動車ラッシュの渋滞の写真を見て凄いなと感動したり、
農薬ができたときに日本の米は助かったって思い、
化学肥料ができたときもそう思った。
全部裏目に出ちゃった訳です。


そういう問題にぼくらは加担してきた。我々も加害者なのです。
この問題をどういう風に捕まえるかって時、ひとつの文明の問題として掴まえざるをえない。
それなしに子どもに向かって希望を語るときに、「太陽に向かって走ればいい」とは簡単に言えない。


宮崎)
●80年代のころから、風土とか自然ということを抜きにして、映画はつくれない時代になった。



ラピュタの企画書)

        機会がまだ機械の楽しさを持つ時代。
        科学が必ずしも人間を不幸にするとは定まっていない頃の物語。



私たちは自ら文明を転換することができるのでしょうか、それともジブリアニメを見て、感動し続けていればそれでいいのでしょうか。。

いま東京に最も必要なのは、経営力より、ビジョンだと思います。経営力は従、ビジョンが主であって欲しいし、そのビジョンが自然と共生する文明への転換をもたらしてくれるもので合って欲しいのです。