その人との出会いはかれこれ20年近く経つ。
営業→事務に異動する後輩の引継ぎで行ったお取引先のお客様。
クレームを起こし、上司と謝罪にお邪魔した時もこっそり冗談まじりに笑ってくださった。
ぺーぺーのあたしに、色んな部署の方々や他社の方を紹介してくださり、実はとっても権力のある立場の方だと遅ればせながら気づいた私…
ある年のクリスマスに近い日だったか、偶然エレベーターで出くわし、「○○ちゃん(私)元気?あ、そうだ、会社でクリスマスパーティーやるからおいでよ‼︎」
といって、エレベーター内に貼ってあるパーティのチラシをもぎとり(笑)、サイン付きで渡してくださった。
カッコヨスギル…
転職し、久しぶりに会社にお邪魔した時も、変わらずかわいがってくださった。相変わらずの会話術に飲み込まれまくり、滞在時間3時間なんてこともあった!
仕事を辞める時も、わざわざ送別会を開いてくださった。なんだかお客様というよりも、上司的な存在。姿が見えると背筋が伸びる、いい意味で緊張感が走る。
尊敬していた。
人間味のあるあたたかいひとだった。
めちゃくちゃおしゃれなひとだった。
人生を楽しんでるひとだった。
今バッタリ会っても合わなかった時間をきっと全く気にせず話してくれるようなひと。
去年の夏から、骨髄の病気と食道癌を患っていただなんて、全く知らなかった。
享年57歳。
大好きなひとが逝ってしまった。
もう一度逢いたかった。
残念だな…
ありがとうございました。