子育てのイライラに悩む人必見!子育てアンガーマネジメント術

子育てのイライラに悩む人必見!子育てアンガーマネジメント術

子どもにイライラする、子育てがつらい、怒りすぎて自己嫌悪・・・
そんな悩みを解消できるアンガーマネジメントブログです。
今よりちょっと楽になる、そんなヒントをお伝えします。

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カラフルコミュニケーションズ

 

感情保育学研修所代表の野村恵里です。

 

 

 

 

アンガーログの
フォーマット

 

昨日は、アンガーマネジメントの「ログ」関連の

テクニックについて紹介してきました。

 

 

その中でも、ぜひ試してほしいが「アンガーログ」です。

 

 

今日は

そのアンガーログについて事例を使って紹介します。

 

 

フォーマットはどんな様式でも構いませんが

例にあるような項目で記録することといいな。。。

と思っておりますので、参考にしてみてください。

 

 

記録するタイミングは、できれば、

怒りを感じた瞬間がベストですが

保育現場では難しい時間帯もあると思いますので

忘れないうちに機会を見つけて記録してみてくださいね。

 

 

「べきログ」に反映させる場合は

ある程度「アンガーログ」を書き溜めてからの方が

見つけやすいです。

 

 

「ここの怒りは、3日前と同じコアビリーフが関係しているな」

など、共通点も見つけやすくなるでしょう。

 

 

 

 

事例

 

 

記録のイメージが湧きやすいよう以前紹介したの事例を使って

フォーマットの記入例を見ていきましょう。

 

 

事例は以下のものを使用しますね。

 

 

新採用の真実先生は、コミュニケーション力があり

子どもにも保護者にも人気がある。

 

日々の保育もよく頑張ってはいるが

書類の提出が遅れ気味になる傾向がある。

 

遅くても月曜日の朝までに、週案を提出するよう伝えているが

先週に引き続き、今週も未提出。

 

 

これは注意した方がいいと判断したので

昼休憩時に真実先生に声をかけた。

 

「真実先生、今週の週案が未提出だからすぐに出してもらえる?」

真実先生

「すみません。あと少しでできるんで、夕方には出せます!」

「何言ってるの!月曜日の朝までに提出するルールでしょ!」

 

全く反省してない様子で返事をしたので

つい、大きな声を出してしまった。

 

でも、大声を出したところで

すぐに提出できない状況は変わらない。

 

その後、真実先生はばつが悪くなったのか

休憩もとらず部屋にもどり

自分も午後からの時間は気分が滅入ってしまった。

 

 

 

フォーマット記入例

 

 

 

日時

令和3年10月4日(月)8:30

場所

事務室の園長机で

出来事

月曜日の朝提出の書類を、真実先生が提出していない。

思ったこと・感じたこと

また、真実先生が出していない。どうして、ルールを守れないんだ!

自分の言動・行動

反省の色が見られないので、つい大きな声で怒ってしまった。

自分の欲求

ルールを守って、期限までに書類を出してほしい。

怒りの温度

 

 

すべてが埋められないときでも

①~④・⑦について記録しておけば

「べき(コアビリーフ)」が見つけやすいですよ。

 

 

⑦の「怒りの温度」とは、

衝動のコントロールに使えるテクニックとして紹介した

「スケールテクニック」を使い

怒りの温度を数値化しています。

 

 

記録用の紙はポケットに入るメモや大学ノート

雑紙を束にしたもの、スマホのメモ機能を使うなど

何でも構いません。

 

 

私が所属する日本アンガーマネジメント協会では

「アンガーログ」をつけるための「感情日記」

というアプリを用意していますので

そちらを利用するのもお勧めですよ。

 

 

大事なことは

自分が取り組みやすい方法で継続して記録することです。

 

 

 

アンガーログの分析

 

アンガーログが溜まってきたら、自分で分析してみましょう。

 

 

時間帯ごと、場所ごと、相手ごと、出来事ごと

また、怒りの温度ごと、など項目に分けて整理します。

 

 

例えば、「時間帯ごと」に仕分けたとき

「給食後のバタバタした時間帯にログをつけていることが多い」

ということに気づくかもしれません。

 

 

「場所ごと」に仕分けたとき

「仕事で怒っていることが多いと思ったら、

家庭で怒っている方が多かった」と気づくかもしれません。

 

 

「怒りの温度ごと」に仕分けたとき

「家庭ではよく怒っているけど怒りの温度は低い。

仕事では怒る機会は少ないが,怒りの温度はかなり高めだった」

と気づくかもしれません。

 

 

さらに、「べきログ」を併用することで

「月・週指導案は提出期限を守るべきだと強く思っているのに

行事記録案に関してはそんなに期限が気にならない」

ことに気づくなど、「べき(コアビリーフ)」の

種類と重要度が明確になるはずです。

 

 

 

新たな自分を知る機会になる

 

 

「アンガーログ」は、自分が気づいていなかった

新たな自分の側面を知るきっかけになります。

 

知っておくことは、事前準備ができるということなので

怒りで失敗する回数を確実に減らすことができるでしょう。

 

 

長々とお話してきましたが

ここから、本題の「思考のコントロール」に入っていきます。

 

 

怒りを感じる出来事が起こったとしても

衝動のコントロールで落ち着いた心の状態を取り戻す努力をし

自分の心を冷静に保てれば

うまく思考をコントロールできるようになり

怒りの感情に振り回されたり

思考停止状態に陥ったりすることはありません。

 

 

アンガーマネジメントは「上手に怒る」ことがゴールです。

 

 

平常心であれば、どうやってゴールにたどり着くか

一番効率的な方法を考えることができるのです。

 

 

次から、思考のコントロールについて

やっと、(笑)

具体的にお話をしていきますね。

 

 

 

今日はこの辺でおしまいです。

 

 

 

 

お問い合わせ、お待ちしています!

 

感情保育学研修所では、

岡山県内外の保育者研修会のご依頼をお受けしています。

 

講演会・研修会のお問合せは こちらからお願いします!

 

 

 

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最後までお読みいただき

 

ありがとうございました!

 

 

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野村 恵里

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記録すると整理できる

 

コアビリーフについて色々とお話してきましたが

実は、コアビリーフを記録に取ることによって

自分がどんなことに腹が立っているのかを

視覚化することができます。

 

 

自分がどんなことに腹が立つのかを知るためには

自分のコアビリーフを見つけることが大事です。

 

 

見つけることさえできれば

アンガーマネジメントの思考のコントロールは

しやすくなってくるからです。

 

 

アンガーマネジメントには

長期的かつ意識的に取り組むテクニックの中に

「ログ」と名の付くテクニックが多くあります。

 

 

「ログ」とは、簡単に言うと記録のことで

アンガーマネジメントに関する記録をしていく

イメージです。

 

 

例えば

「べきログ」

「トリガーログ」

「変化ログ」

「アンガーログ」

「ハッピーログ」などです。

 

 

これらの中で

自分のコアビリーフについて考える作業は

「べきログ」の作業になります。

 

 

 

べきログ

 

「べきログ」とは、自分の怒りスイッチになる

「べき(コアビリーフ)」を特定するためのテクニックです。

 

 

日々の生活、保育、管理職、リーダーとしての仕事など

様々なシーンで自分が実際に考えたり、話したり

行動したりすることの中から見つけ出した

「べき(コアビリーフ)」を記録するという方法です。

 

 

「べきログ」には

特に決まったフォーマットはありませんが

見返したときにわかりやすいよう

①日付

②出来事

③「べき(コアビリーフ)」

の最低3つを記録しておくと良いでしょう。

 

記録し続けることで

自分の「怒り感情爆破スイッチ」が明確になり

さらにレベル分けをしておくと

スイッチを押さずに済む方法や環境作りの配慮が

できるようになります。

 

 

子どもたちのために園の環境を整えることと

自分のために、同僚のために心の安全環境を整える

配慮や工夫をするのと同じと言えるでしょう。

 

 

 

アンガーログ

 

そう言われても、、、

自分のコアビリーフを見つけるのは難しい。。。

 

 

と、悩んでしまう場合には

まず「アンガーログ」をつけてみると良いでしょう。

 

 

「アンガーログ」は、

アンガーマネジメントの最も基本的なテクニックです。

 

 

簡単に言うと「怒りの記録をつける」作業です。

 

 

これを保育現場の記録作業で考えてみましょう。

 

 

保育中、危険を感じてヒヤッとしたことや

ハッとした出来事を記録するのに「ヒヤリハット」

という報告書がありますよね。

 

 

ヒヤリハットを記録することで

二度と同じヒヤリハットを起こさないために

ルールやマニュアル、環境を見直し、改善を行います。

 

 

そうすることで保育者は、危険に対する意識も高まり

危機回避するための行動がとれるようになります。

 

 

「アンガーログ」もこれと同じ要領で

怒りを記録することで、自分がいつ、どこで

だれに対して、何に対して、なぜ

どのように腹を立てたのかが明確になります。

 

 

「アンガーログ」を書き溜めていくと

自分の怒りの傾向やパターンが理解できるようになります。

 

 

なぜなら、怒りの出来事を見返すと

自分の「べき(コアビリーフ)」が隠れていることに

気づけるからです。

 

怒りの感情とコアビリーフは切っても切れない関係なので

「アンガーログ」と「べきログ」をうまく使いながら

「怒りの爆破スイッチ」を見つけてみてくださいね。

 

 

 

今日はこの辺でおしまいです。

 

 

 

 

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最後までお読みいただき

 

ありがとうございました!

 

 

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コアビリーフの扱い

 

昨日の続きです。

「コアビリーフ」についてもう少しお話させてくださいね。

 

 

 自分の「コアビリーフ」が他人の「コアビリーフ」と

必ずしも一致しないんだよ~ってことについては

とても大切なことなので、もう少し詳しく説明していきます。

 

 

「コアビリーフ」や「べき」を理解して

上手に付き合えばアンガーマネジメントの上達が

スピードアップすることは間違いありません。

 

 

でも、この「理解し、上手に付き合う」ことは

難しい課題になってしまうことが多いのです。

 

 

その理由が、

*全部正解

*程度問題

*時代、立場、場所等によって変化する からです。

 

 

全部正解

 

≪全部正解≫は

本人にとっては自分の「コアビリーフ(信じているものの核)」

が正解ということです。

 

 

例えば、コロナ禍にあったとき

コロナワクチン接種について様々な意見が交わされていました。

 

 

「感染拡大防止のために、当然接種はするべきだ」や

「将来的な副作用について考えると

安易に摂取するべきではない」など

自身のコアビリーフを元に様々な意見が交錯していました。

 

 

それを見た私たちは

コロナワクチン接種に関する自分のコアビリーフ

と照らし合わせて自分と「=」の意見には同意し

「≠」の意見には同意しない、という選択をするのです。

 

 

このとき、

コアビリーフは「人それぞれでその人にとっては全部正解」

ということを理解していれば

「いろんな意見があるよな」と許容でき

過剰に反発したり怒りを抱え続けたりすることはありません。

 

 

でも、その人にとっては≪全部正解≫ということを知らない場合

「ありえない」「何故そうなる!」

と怒り続けなければなりません。

 

 

コアビリーフはその人にとっては≪全部正解≫

を知っておくだけでも、怒りの発生率は減ってきます。

 

 

 

程度問題

 

 ≪程度問題≫は

自分の「コアビリーフ」=他人の「コアビリーフ」に見えても

その「程度」は100%一致していない

かもしれないということです。

 

 

例えば、園内のルールとして

「コロナ感染防止のため手洗いはするべき」

「ノロウィルスの感染防止のため手洗いはするべき」

と決めたとしましょう。

 

 

これは、職員全員が納得し

「確かに、手洗いは大事だから」と実行しているので

コアビリーフは「=」です。

 

 

ところが、同僚が石鹸をつけずに

水洗いだけしている様子を目撃してしまった時

あなたはどう感じますか?

 

もし、あなたのコアビリーフが

「石鹸を泡立てて、指や爪の間、手のひらと甲

手首から肘にかけて洗うべき」なのだとしたら・・・

 

 

石鹸もつけずに水洗いだけしている同僚に対しては

不満や怒りを感じるのではないでしょうか。

 

 

たとえコアビリーフが「=」だったとしても

≪程度問題≫に気づいた場合に

コアビリーフの程度を具体化していけば

お互いに無駄な怒りを感じることは減ってきます。

 

 

 

時代、立場、場所等によって変化する

 

 

私は平成5年に保育士になり

平成26年まで保育士を続けていたのですが

新人時代の保育の当り前と退職する頃の保育の当り前は

ずいぶん変わりました。

 

 

発達障害児の増加、片親家庭、核家族の増加

延長保育、保育所保育指針改定、子ども園増加

キャリアアップ研修、ICTの活用などなど。

 

 

さらに、コロナ禍を経て令和の保育の当り前も

ずいぶん変化しています。

 

 

このように時代や状況が変わればコアビリーフは

どんどん変わっていくのです。

 

 

そして、自分のコアビリーフも

様々な要因により変化していきます。

 

 

変化せざるを得ない状況で、徐々にそれらを許容し

それが自分のコアビリーフとして定着ていくのです。

 

 

 

快適な生活を送るために

 

 

アンガーマネジメントを続けていく中で

自分の感情と上手に付き合い

怒りをコントロールできるようになれば

絶対に譲れないと思っていた自分のコアビリーフを

手放すことができたり、他人のコアビリーフを

許容することができるようになったりしていくのです。

 

 

アンガーマネジメントのゴールは

「上手に怒る」ことです。

 

 

ただ、何でもかんでも怒ればいいというわけではなく

「怒る必要のないことには怒らない」ことができれば

心も身体も快適な生活が送れます。

 

 

子どもたちのエネルギッシュな毎日に

寄り添っていく保育の現場は

職員にとっても非常にエネルギーを必要とする場です。

 

できることなら、無駄なエネルギーを消費することなく温存し

保育に使えるエネルギーに変換できるといいですね。

 

 

 

 

 

今日はこの辺でおしまいです。

 

 

 

 

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最後までお読みいただき

 

ありがとうございました!

 

 

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野村 恵里

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