山本まさき/古田雄介著ウィキペディアで何が起こっているのか―変わり始めるソーシャルメディア信仰
を読んだ。

ウィキペディアの運営の側に焦点を当てている。


 このウィキペディアの成長の歴史を調べて見ると非常に興味深い。
人間が何千年という時間をかけて獲得してきた、統治システム、政治システムといった”システム”
を得る過程を、ウィキペディアは、わずか数年で達成しているのだ。まさに社会学の縮図といってもいい。


いつの間にかウィキぺディアが、知の宝庫に成長しているが、いろいろな問題を経てきていたのだとわかった。


 内部告発においてすべてのリスクを告発者本人に求めるというのはあまりに酷だし、それでは内部告発
しようというものは限られ、悪質な組織がそのまま見逃されてしまう。そのため、一般的な内部告発では
本来告発者が負うべきリスクをマスコミなどの組織が肩代わりする。
マスコミは報道によって得る利益を対価に、内部告発者のリスクを肩代わりするのだ。
そして社会は、そうしたリスクの肩代わり行為を「社会正義に反しない」という前提において認めている。」


 かつてユーザ(消費者)とは企業が思いのままにコントロールできるものだと考えられていた。

  電通戦略十訓

 ・もっと使わせろ
 ・捨てさせろ
 ・無駄使いさせろ
 ・季節を忘れさせろ
 ・贈り物をさせろ
 ・組み合わせで買わせろ
 ・きっかけを投じろ
 ・流行遅れにさせろ
 ・気安く買わせろ
 ・混乱を作り出せ


ネットが本当に革新したもの

マスコミは新聞・テレビを問わず、大きく分けて以下の2つの能力、
1. コンテンツ制作
2. コンテンツ流通
を持っているが、ネットが革新したのは、主に2.の流通のほうだからだ。
端的にいえば、ネットが登場したからといって取材が楽になったり、
書かなければならない文字数が減ったりはしない、のだ。


ソーシャルメディアが信仰になりつつ、悪用されかねないという警鐘は鋭い切り口である。