昨日は、オープン・ソリューション社会の構想について見たが、Wikiへの視点なしに今後のネット社会は語れない。そのWiki自体も、それには源流があります。
7月に発刊されたほやほやの江渡浩一郎著パターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)がデザインパターンとWikiとXP(エクストリームプログラミング)についてその源流を解説しています。

建築家アレグザンダーが建築設計プロセスの数学的な形式化を試み「形の合成に関するノート」を出版し、それがオブジェクト指向のソフトウェア設計者であるKent BeckやWard Cunninghamにも多大な影響を与えたのがその源流です。


まずデザインのパターン形式について 簡略化形式である「それゆえしかし形式」を見てみましょう。


 パターンモードで使われるパターンを記述するための形式を総称して「パターン形式」(Patten Form)と呼びます。
 http://c2.com/cgi/wiki?PatternForms
  :
 より簡略化した記述形式が「それゆえしかし形式」(ThereforeBut)です。
 http://c2.com/cgi/wiki?TherforeBut

 ・パターン名
  ページタイトルとして、パターンの名前をのべる

 ・状況と制約条件(context and forces)
  問題となる状況とその解決のために考慮すべき諸条件について述べる

 ・それゆえ、(Therefore,)
  太文字で「それゆえ、」と一行書く

 ・解決策(solution)
  問題の解決策について、いくつかのパラグラフで述べる

 ・しかし、(But,)
  太文字で「しかし、」と一行書く

 ・反論(antithesis)
  上記の解決策についての反論を述べる

 アレグザンダーの「パターン・ランゲージ」では解決策の直前に必ず「Therfore」という
 一行が置かれていた形式から必要最小限の要素を取り出したもの。

 「しかし、」(But,)は、ページを整理してこの形式に整える際、反対意見を排除してしまわないようにするための配慮。


この形式にのっとって記述するだけで、利用者と設計者がイメージを共有できるようになるわけです。