國領二郎著オープン・ソリューション社会の構想
をさらっと読んだ。

ポイントは、以下のとおり

 情報の流れの悪さゆえに、散らばって孤立している人的物的資源の活用

 ネットワークは、ロスを大幅に削減することを可能にする

 多様な知の結合で未来をひらく
 ソリューション指向

 オープン 自律・分散・協調の思想

 民のイニシアチブ
  情報の生むビジネス価値
  プラットフォーム・ビジネス

 ソリューションの設計
  安全でありながら個人の創造性の活ききる社会を作る
   システムの安全性
   情報開示による安全の確保
   プライバシー 攻めの観点で考える

  知の結合による高付加価値産業の育成

  バリアフリーで能力が活き、育つ社会をつくる

  環境に貢献するビジネス・モデルの構築

  インフラストラクチャ構築の新しいモデル

  知的協働の誘因設計

  公と私の結合空間 大学の役割

  戦略を設計する


この本は、2004年7月に書かれたものですでに5年前の著作である。
インターネット時代なのでドッグイヤー(犬の寿命で換算。人間の1年は犬の7年)で換算すると35年経ったことになる。

インターネットをベースに個人や組織の情報発信が増え、情報を探す側の検索力とのマッチングによって、この本の「散らばって孤立している人的物的資源の活用」という趣旨はどんどん実現されてきていると思う。

p.32 図1-1情報共有のメリットをビジネス・モデル化する の図
「情報共有を進めることによって生まれる価値を再生産し、社会に還元する協働モデルを表している。
効率化や新産業創造といったビジネスメリットだけでなく、安心・安全といった社会的な要求、さらには参加型社会構築や知識立国といった国としての目標を、制度、ビジネス(収益)モデル、と技術によって支えられる情報共有のメカニズムによって実現するものである。」

確かにこの図は、基本的。

情報共有の象徴がWikiPediaであるが、2007年の過渡期を経て強力なソーシャルメディアとして基盤が築かれたように見える。

この本は「知的協働」を話題にしているが、まだWikiについては、言及されていない。
ネット社会を語るときに、コミュニティを抜きにしては語れない。そして今やコミュニティの情報共有に Wiki もはや欠かせない。江渡さんのパターン、Wiki、XP ~時を超えた創造の原則 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)は、Wikiについて語られた最新の知見であり、両者の視点を融合した意見が欲しいところだ。