6/27、公認会計士・監査審査会から、2008年公認会計士試験 短答式試験の合格発表がありました。
合格された方、おめでとうございます
■公認会計士試験短答式試験の合格発表の概要について
http://www.fsa.go.jp/cpaaob/kouninkaikeishi-shiken/tantougoukaku20_a.html
合格発表の内容をみてみると、こんな数字が浮かび上がります。
・願書提出者数: 19,736人
(旧制度における会計士補で新試験制度の短答式を受験する方を除いたベース。前年比1,516人、8.3%増と大幅増となりました。)
・受験者数: 16,217人
(実受験者ベースでは前年比1,609人、11.0%増です。願書提出者との間に3,500人もの差があるのは、過去2年間の短答式試験合格による短答式試験免除者がいるからで、彼らを加えると19,635人となります。)
・短答式試験合格者数: 3,515人
(前年比806人、29.8%増。合格率21.7%)
この合格率は、3,515人/実受験者数16,217人によって計算されています。
公認会計士・監査審査会は、短答式試験免除者を加えた「短答式試験通過率」という指標も発表していて、その結果はこうなります。
短答式試験通過率=(08年合格者3,515人+短答式試験免除者3,418人)/(受験者数16,217人+短答式試験免除者3,418人)
=6,933人/19,635人 = 35.3%
まぁ、分母と分子に短答式試験を受けていない人の人数を加えた、この短答式試験通過率に何の意味があるのか、よくわからないともいえますが、
ポイントは、旧試験制度での短答式試験を受験すべき方(会計士補)を除いたベースの受験者数や、過年度分(06~07年の短答式合格者で今年短答式免除者になっている方)を除いた今年ベースの合格者数で考えると、次のことがいえると思います。
受験者数が16,217人(07年は14,608人なので、1,609人増と、11%増です)。
2ケタ伸び率は、日本で弁護士などと並んで最高峰に難しいといわれる国家試験にしては、驚くべき伸び率ではないでしょうか。
そして、合格者数の3,515人。
07年の同じベースで考えると2,709人、合格率は18.5%から21.7%へと、ついに20%を超えてきました。
5人に1人は、短答式試験に合格する時代になったんですねー。
隔世の感がありますが、これも時代の流れ、公認会計士不足が叫ばれるなか、まだまだ合格者は減らせないというお上の意思表示なのでしょう。
(これで論文式の合格率を絞ったら、監査法人業界や受験者から暴動ものですよねー。)
余裕で短答式をクリアした方も、自己採点でヒヤヒヤしながらクリアした方も、
去年に続いて2008年も論文式試験は大量に合格者が出ることを信じて、残りの時間を頑張ってください
今日は、残念ながら、不合格になってしまった方に、ちょっとだけ自分のお話をしたいと思います。
合格発表日が来るたびに、毎年思い出されることです。
私は、これまでの人生で、2度、どうしてだかわからないけど、涙がとまらなかったことがあります。
1度目は、中学1年生のとき。
その頃、私は水泳部に入ってまして、初めて迎えた夏本番シーズンで、土曜日も日曜日も部活に明け暮れていました。
中学生とはいえ、中1の夏ですから、まだまだ体は小学生みたいなもんです。
ところが、本番シーズンになり、急激に泳ぐ量が増加しました。
午前・午後あわせて、10キロは泳ぐようになりました。
小学校のときも水泳は得意だったので、10キロといっても泳げなくはないですが、タイムを出しにいくためのインターバル練習がメインでしたので、100m×20本などといっても、自分のベストタイム+20秒程度しか休憩時間はありません。
少しでも多く休みたかったら、少しでもタイムを上げないと休めない。
そんな練習でした。
午後の部活を終え、ヘロヘロになりながら数キロの道のりを歩いて家に帰り着いたとき、縁側にばったり倒れ込み、しばらく動けませんでした。
横たわった状態で、涙がつーっと伝わっていくのがわかりました。
あ、あれ
なんで涙なんかでちゃうんだろう
別に、悲しいわけでも何でもないし、部活やめたいわけでもないのに。
ただ、身動きできないほど、疲れてるだけなんだけどな・・・。
などと思いながら、止まらない涙が不思議だなーって感じてたのが最初です。
2度目は、公認会計士試験の合格発表日。
その頃、私は大学を卒業してしまっており、就職した同級生たちの手前、何としても会計士に合格したくて、朝も昼も夜も、夜中も勉強していました。
当然ながら、合格しないと今後の人生が開けないという切羽詰った状態でした。
前年の入門コースの内容も満足にマスターしていなかったため、翌日の授業に出るために、前年の入門コースの内容を復習し(というか初めて見る内容ばかりでしたが・・・(^^; )、授業の後、復習しながらサブノートを作り、その日の計算問題をもう1回解き、自己採点してから、また明日の予習をして・・・、という毎日を1年弱続けていました。
ですから、自分なりに限界ギリギリまで勉強していたつもりです。
それでも・・・、ダメでした。
自分に突きつけられた不合格の3文字・・・。
合格発表日の夜、当時つきあっていた彼女とファミレスで食事をしました。
彼女は同期なので、もう就職して働いていました。
彼女は、一生懸命なぐさめてくれていたような気がしますが、
「・・・ダメだったよ・・・。」
と声を絞り出したあとは、声にならず、涙が溢れてきて止まりませんでした。
あれ
なんで俺、泣いてるんだろ・・・
試験の前の模試だとちょうどボーダーラインで、落ちることも覚悟していたはずなのに・・・。
別に、声をあげて泣き叫んだわけじゃありません。
ファミレスの周りのお客さんにボロボロ涙がこぼれているのを悟られないように、必死で唇をかみしめていたのを覚えています。
この時も、人間、限界までガンバった後は、どういうわけだか涙腺がゆるむものなんだなーと、どこかで客観的に眺めている自分を感じました。
え、その後、どうやって立ち直ったかって?
とりあえず合格発表日の前にシュミレーションというか想定を立てていまして、仮に不合格だったとしても、合格した方がごそっと受験生から抜けるわけですから、順番からいって今度は自分らが来年に向けた受験生のトップグループに位置することになるわけですよね(あまりに能天気な想定といえばそのとおりですが・・・(^^; )。
したがって、ありとあらゆる勉強の手間を惜しまなければ、これから新たに勉強を始める受験初心者に抜かれずに、少なくとも現状の成績順位を維持し続ければ、来年は合格して当然じゃないかと思うようにしました。
そのロジックで、成績表も見せて親を説得し、もう1年の仕送りとスクールの授業料を出してもらうことを取り付けました。
その代わり、来年が最後で、それでダメなら就職すること、とクギを刺されましたけど。
さいわい、翌年は考えられるありとあらゆる甘さを排除して、もういいかなというときに、もうちょっと、もうちょっとと勉強してました。
眠いからもうやめとこう、と思ったときに、「もう二度とあんな思いはしないぞ」という気持ちが、がんばる原動力になっていたと思います。
ま、今とはご時勢が違っている部分も大いにあるので、昔話と思って読み流してください・・・。
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(先週のことはまだ書きたいことが残っているので、再びバックデート投稿です(^^; )