本日、ようやく招集通知が校了~
はぁ~
ようやっと、ひとつ大きなヤマを超えました。
決算発表が終わって、決算説明会も通り過ぎると、それだけで気持ち的にはずいぶんとラクにはなっていたのですが、法的に何か間違いがあっちゃいけない、という招集通知&事業報告の原稿作成を通過しないと、どうしてもノドの奥に魚のホネが刺さったような状態が続いており、完全には気持ちが晴れないものです。
もちろん、招集通知&事業報告(以下、広い意味で招集通知と呼びます)については、監査法人さんも監査してくれている、っていう心強さはありますから、数字の面でのチェックは、何度も元ネタにした財務諸表と突合しながらも、安心感はあります。
ですけど、昔でいう営業報告書の「会計に関する部分に限る。」以外の部分は、やっぱりいつまでも不安感は残ります。
読めば読むほど、しばらく時間空けてから読むとなおさら、何か気がついてしまうものですし・・・。
(これがまた、印刷ができあがってから読むと、適度に間隔があいているので、冷静に読めるため、アッ ということが時々あるんですよ・・・)
また、計算書類のパートのうち、連結注記表や個別注記表になってくると、有価証券報告書ほど、ギチギチに記載内容(というか記載例)が決まっていないだけに、何をどのくらいまで書くべきか、結構アバウトな印象が強いです。
昔の商法&商法特例法の時代から考えれば、今の計算書類・連結計算書類はかなり証取法(金商法)ベースの財務諸表&注記に近づいたといえると思いますので、考え方としては、連結注記表・個別注記表に載せるかどうか迷うようなものであれば、会社の任意で記載したいの記載します、というスタンスをとることになります(あくまでも、当社では、です)。
これは法律家や会計監査人など、企業外部からの視点からすると、
「別に記載が義務というわけではありませんが・・・。」
という部分について、会社として
「あ、そう、じゃぁ記載しません。」
と、何でもかんでも、法的に求められていなければ載せないというのは、いかがなものかと思うんですよ。
そりゃ、法的に義務でないものについてまで記載したことにより、そこに記載上のミスがあれば、法的なリスクは高まりますよ。
しかし、決算短信には記載していて、有価証券報告書にも記載を予定しているような項目や注記事項について、書き方もわかっているわけですから、それを短信のときには決算発表しているのに、株主総会のときの手許資料となる招集通知に載せてない、っていうのは、私が株主だったら、何だかバカにされているような気がして許せません。
会社として法的なリスク云々・・・はあるかもしれないけど、ディスクロージャー担当者である私が納得いかないディスクロージャーはしたくない。
それが、IR担当者としての矜持です。
最近では、IR=Investor Relations とあえて異なり、SR=Shareholder Relations として、株主とのコミュニケーションを分別して考えるケースも出てきているようですが・・・。
まぁ、主に個人株主を対象とした、株主アンケートの類であるとか、議決権行使促進活動であるとかなら、SRの視点を強く意識せざるをえないと思いますが、こと紙・ネット媒体を使ったディスクロージャーについては、私はIRとSRを分けて考える必要はないのではないかと思っています。
SRの対象=シェアホルダーたる株主は、IRの結果として潜在的なInvestor・投資家層が株式投資をしてくださったわけですから、潜在投資家に対するフェアなディスクロージャーをしていれば、株主に対するディスクロージャーとしてもフェアであると思います。
逆に、よく考えてみてください。
会社計算規則等で求められていないからといって、連結注記表・個別注記表において、決算短信(これのベースは適時開示規則ですね。)や有価証券報告書・四半期報告書(こちらは財務諸表等規則などです。)では当然開示する情報が記載されていなかったら、投資家に対する情報提供として同じだ、と言えるでしょうか。
投資家の気持ちになれば、わざわざ株主になったら、潜在投資家よりも情報提供が少なくなった、というのは到底考えられません。
まぁもちろん、潜在投資家には招集通知は送付されないわけですから、現在株主さんだけに招集通知が送られているんだから、その意味では特別扱いを受けているとも言えるんでしょうけど。
・・・などと、とりとめもないことを考えつつ、バタバタとプロネクサスさんと招集通知の原稿のやり取りをして、徐々に直っていく(校正が反映されていく)招集通知のバージョンを見ると、ある意味、とても愛おしくなります。
(招集通知の直っていくバージョンにそんな気持ちをもつって、変かなぁ・・・)
そういえば、おととしくらいまでは、プロネクサスとのこうした校正のやりとりは、データ入稿後は紙&FAXでのやりとりになっていましたが、去年あたりくらいから、ASPNET(アスプネット)というネット上の回線を使ってやりとりをするようになってます。
去年は、基本的に当社は加入してなかったのですが、今年は、うまくプロネクサスの営業さんにノセられてしまいました。
それまでは、基本的に原稿渡し=デリバリー担当者が会社までデータの入ったフロッピーと打ち出したハードコピーを受け取りに来ていました。
データ入稿したものから招集通知を作成→デリバリーがお届け→紙での赤入れ作業をFAXでやりとり・・・というパターンです。
それが、ASPNETを使うと、デリバリー担当者が取りに来ず、ネット上でID・パスワードを使ってログインすると、プロネクサスと自社との間にパイプが通るようなイメージになり、そこに渡したいデータをアップロードすると、しばらくして、プロネクサスで受取りましたっていうステータスが確認できるようになるわけです。
おぉ~、すごい
と思いますでしょ。
でもね、私はと~っても不満なんです。
何がって、ASPNETの費用が会社(=ウチ)もちだっていうこと。
定価ベースで月にたった3,000円、年3万6,000円で、最初の2ヶ月間はお試しということで、無料ですから~ という営業担当K氏のさわやかスマイルに負けてOKしてしまいましたが(笑)、ふつーに考えれば、デリバリー担当が取りに来る分はプロネクサスさんのお仕事だったんだから、その費用を会社につけまわしするのは納得が行かないっ
というのが、私の考えです。
これは昔(今でも・・・かな?)、会計事務所で「自計化」っていう言葉が流行ったことがあって、要するに、会計事務所にとってのお客さんである顧客企業が、会計事務所に伝票どさっと渡して入力→試算表出力してから事務所のセンセとしゃちょーがやりとりするんじゃなくて、顧客企業でまず会計ソフトなどを買ってもらって、自分で入力できるようになると、毎月スムーズに経営状態がわかるようになりますよ、そのための毎月入力が間違ってないかどうかの支援はいたしますよ、っていう論理とものすごく似ていると、私は感じているわけです。
だいたいこの時は、会計事務所がおすすめの会計ソフトを顧客企業に買わせるわけですが、お客さんをたくさん抱えている会計事務所だったりすると、会計ソフト会社から安く仕入れて・・・ってこともあったような。
それこそWindows(3.1やら95やら)が普及しだす前後で、早いところはMS-DOS(って知らない人もいるんだろうな・・・)入りのPC+会計ソフト+レーザープリンタで、50~60万コースはざらで、100万円コースくらいだったような気がします。
アキバでPC・プリンタ買い付け、お客さんのところへ運び込んで、セッティングして、AUTOEXEC.BAT書いて、メニューソフトが立ち上がるようにして、そのメニューソフトに会計ソフトと一太郎を登録してあげたら、みんな尊敬のまなざし 喜んでセッティング料まで払ってくれたもんさね。
そんな時代も知っているので、プロネクサスの商売は、ムムム・・・と思ってしまうわけです。
とはいえ、実際、ギリギリのタイミングで原稿やり取りしていると、校正が反映された原稿は、ASPNETでPDF化されたものが送られて(というかダウンロードしに行くイメージですが)くるのと同時に、e-mailでお知らせが飛んでくるので、非常にスピーディ。
確かに、テンパってくればくるほど、ありがたみは実感しますけどネ。
痛しかゆしってとこかな。
今はまだホントのよさはわからないと思いますが、これが1Qの新EDINET対応のXBRLファイルのやりとりとかしだすと、導入していてよかったぁということになるのかな。
なんだか、プロネクサスの商売にうまく乗せられている気がしますが。
まぁまぁ、ひとまず、いっこヤマを超えたということで。
めでたい、めでたい。
とはいうものの、ir-manとしては、
・決算短信やパワポの英訳(をIRスタッフに振ったり、協力会社さんに振ったり) や、
・有報の原稿作成・・・来週からまた監査法人さんが来るので、(すぐには有報の監査にはならないかも、ですが)
・One on Oneミーティングの準備・・・今回、集中するであろう週を外して、投資家とのアポを入れているので。
などなど、片付けるお仕事が山積み状態はまだ続きます・・・。
明日は5/22、まずは第1弾の株主総会がありますねー。
行ってきてもらった会社の仲間からの状況をお伝えできるといいのですが。
ではでは。
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