11/25付 日本経済新聞で、東証が株式の売買単位を100株と1,000株の2種類に集約することを決める見通しだと報じています。
株券が電子化される2009年1月から段階的に導入する方向だそうです。
売買単位は、取引所で株式を売買する場合に必要な売買注文の単位です。
現在、売買単位には7種類あるとされ、1株~3,000株まであるんだそうです。
(全部言えるかな・・・
1株、10株、50株、100株、500株、1,000株、これで6つだから、あと3,000株かぁ。
しっかし、3,000株の売買単位の銘柄って、知らないなぁ。
どなたか、ご存知でしたらコメントくださいませ)
この売買単位の煩雑さが、証券会社等における誤発注 の原因になっているとされ、東証の上場制度総合整備プログラム2007において、売買単位の統一を図っていくべきであるとしています。
■東証 上場制度総合整備プログラム2007
http://www.tse.or.jp/rules/seibi/2007program.pdf
さて、実施時期が、株券電子化後を想定しているようですから、企業にとってあまり大きな負担にはならないのかもしれません。
ただ、保振(証券保管振替機構)とのやりとりは、何らか必要となるでしょう。
しかし、1株で50万円とか、100万円以上している銘柄などは、100株単位にしたらとんでもないことになってしまいますから、おそらく株式分割を併用することになるのでしょう。
例えば、大証(8697・HC)。
先週末11/22の終値が512,000円ですから、100株単位にしたら
51,2万円×100株=5,120万円
と、個人投資家には到底手が出ない金額になってしまいます。
これを仮に100分割して、1株5,120円としたうえで、100株単位で売買することにすれば、
5,120円×100株=512,000円
ということで、従来と何も変わらないことになります。
どの会社も株式分割のリリースが出まくって、一見、分割祭りになりそうな気がしましたが、以前、株式分割に50日程度かかっていたのが、すぐに対応できるようになったときも、ほとんど混乱なく移行できてしまった記憶がありますので、今回もあまり問題にならなそうですね・・・。
(一個人投資家としては、ちょっと期待してしまいましたが、よく考えれば何も変わらないので・・・。)
ただ、これを機に、単元のくくり直しや、株券電子化で株券を印刷しなくてよいため、高株価(投資単位が高い)会社は、株式分割してくる可能性が高いですよね。
その期待の筆頭は任天堂(7974)でしょうか。
以前から、株券電子化されたら分割したい、との会社側コメントも紹介されているようですし。
2009年以降に分割があるとすれば、2008年の9月~10月の決算発表の頃に、株式分割のリリースが出ると予想することができますから、2008年前半をクラッシュせずに乗り切れれば、分割期待の個人投資家の買いで上昇が見込める、との読みができますが、いかがでしょうか。
といっても、こんなボラティリティの高い銘柄、現物ででもなけりゃ、持ち切れんですわな。
はてさて・・・。
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