監査法人からの情報流出 | IR担当者のつぶやき

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上場企業に勤務する公認会計士の、IR担当者として、また、一個人投資家としての私的な「つぶやき」です。

ときどきIR担当者的株式投資の視点も。

たまたま日経テレコンで見つけてしまいました。


9/4付 「トーマツ、監査先企業の情報流出――24社と関連個人情報7000件」!!


どうやら、今日の誌面には載っておらず、文字情報だけ流れていたようです。



監査法人トーマツは、監査先24社の業務資料と、その取引先などの個人情報約7,000件の情報がインターネット上に流出したと発表しました。


■お詫びとお知らせ 当監査法人職員の個人所有のパソコンからの情報流出について

 http://www.tohmatsu.co.jp/news/2007/press0904.shtml


職員が自宅の個人用パソコンにコピー・保存していたファイルが、ファイル交換ソフトの「ウィニー」を通じて漏れたのを確認したのが8/29だとしています。


これまでは、対象企業や取引先に対して、流出の事実を連絡・お詫びする措置をとっていたようです。


トーマツでは、個人所有のパソコンによる業務やデータの保管を禁止しているそうですが、徹底が不十分だったとし、社員にルールの徹底を再度指示、文書による誓約書の提出などの再発防止策を講じる予定だということです。



監査法人の方々の激務をはたで見ているので、仕事を自宅に持ち帰るなとまでは言いづらいですが、ウィニーの入った個人PCにファイルをコピーしちゃいかんでしょ!!


普通、みなさん監査法人から貸与されたノートPCを使っているんだし。


しかも、個人情報まで、となると、監査法人への社会的信頼性が揺らいでしまいますよ・・・。


(報道やお詫びのしかたにもよりますが、「個人情報」とだけ言われると、住所・氏名や電話番号を想像してしまいがちですが、監査法人の方が入手しやすい「個人情報」というと、その会社の氏名と部署名とか、そんなケースも考えられます。

決して流出した内容が軽いでしょ、という意味ではなく、どんな内容が流出したのか、きちんと説明すべきかなぁと思いました。

逆に、顧客リストか何かのサンプリングでもやってたら、目も当てられませんが・・・。


以前にも、どこかの監査法人で、会社の情報が入ったノートPCを電車に置き忘れ、とかの事件もあったように記憶しています。

監査法人だから、というわけではありませんが、せめて「ウィニー」には気をつけましょう(爆)
(私は使ってません( ̄へ  ̄ 凸 キッパリ)



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