レイトショーで『ノルウェイの森』を観てきました。
初めてノルウェイの森を読んだのは24歳の時。
20歳の時に読みたかった。。。と強く後悔しました。 それほど衝撃を受け、感動した作品です。
それからも度々手にし、何度も何度も読んだ大好きな本です。
他の村上春樹氏の作品もほとんど読んでるけど、ノルウェイの森が、私の中では一番。
映画化するのを聞いて、嬉しかったのと同時に不安でもありました。。。
やはり、他のノルウェイの森を愛する読者同様、自分の持つイメージを大切にしたい気持ちがあるからだと思います。
まず、キャスト。。。
一番のはまり役は『突撃隊』の榎本時生。
映画ではあんまり出てこないのが残念ですが、小説ではいい味出してる脇役なのにな~。
ワタナベが直子へ宛てた手紙にも出てくるし、いいスパイスになってるのに。
まぁ、2時間の映画に盛り込むにはあれが限界?!
あと、永沢さんの彼女の『ハツミ』の初音映莉子。
この映画で初めて知った女優さんですが、上手いです。
まさしく小説の中の『ハツミさん』です。
その他は、『キズキ』役の高良健吾と、『永沢』役の玉山鉄二もOKでした。
一番ひどいのは。。。もちろん!『レイコ』役の霧島れいか。
綺麗過ぎです。。。
原作のレイコさんはしわしわでペチャパイでボーイッシュなんです。
(ゆき姉ごめんなさい。。。)
『ワタナベ』役の松山ケンイチはセーフです。 独特な雰囲気が合ってた。
個人的には、バイト先でワタナベが手を切るシーンがあるんだけど、
それがちゃんと映画の中に盛り込まれてて嬉しかった♪
『直子』役の菊池凛子はイマイチでした。。。
しゃべり方が悪い意味で特徴ありすぎるし、ぴちぴちの20歳の直子を演じるには干からびて、痩せ過ぎです。
直子は療養所に行って、チョット太ったりしたこともあったり、ワタナベに瑞々しい裸を見せたりしているのですが、『バベル』のあの裸を知ってる人からしたら、菊池凛子は選ばない、いや選べないよ。。。
緑もイマイチ。。。
緑はもっと庶民的な感じなのに、配役の水原希子が洗練された女性過ぎる!
あと、演技とはいえ、台詞が棒読みすぎ。。。
髪も、きっと小説内ではベリーショートなのに、映画の中では長すぎる。。。
私の希望する勝手なキャストは。。。
ワタナベ=山田孝之(松山ケンイチのままでもOK)
直子=綾瀬はるか(セカチューの影響?)
レイコ=兵藤ゆき姉
緑=内山理名(庶民的な感じ。上野樹里でも可)
永沢=玉鉄でOK
キズキ=同じく現行の高良健吾でOK
突撃隊=替えようが無いです、榎本時生
キズキの自殺の場面にあんなに時間を割くなら、直子が自殺する時に使って欲しかった。
直子の自殺なんて足が映っただけなんだもん。
あとあと、レイコさんが直子の死後に、ワタナベを訪ねてくるんだけど、そこで直子のお葬式をすべく、ギターを弾いて、歌を歌うんだけど、そこもカットされてるのがヤダ! その流れでエッチするのに! その流れがないと、映画だけだとレイコさん変な人になっちゃいます。
しかも、ワタナベが直子と暮らそうと借りた部屋は一軒屋なのに。。。
なかなか原作通りに映画化するのは難しいのですね。
しかし、さすがトラン・アン・ユン監督。
原作の中の自然の美しさを、素晴らしく映像化していました。
京都の療養所や緑のお家、ワタナベの学生寮はイメージそのままでした。
あと、その当時の服装がかわいくておしゃれで観てて楽しかったです。
原作読んでない人がこの映画を観たらどんな感じなんだろ?!
イマイチ内容が理解できないのでは?!
トラン・アン・ユン監督の感性も素晴らしいですが、是非何年か後に日本人の監督で撮り直して欲しい!
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