大好きだ───
それ以上でも以下でもないのですが、それだけじゃあんまりにも、ということで続けます。
結婚してもうすぐ10年になります。知り合ってお付き合いするようになってからはその倍ぐらいあるので、『なにをグズグズしてたのか』と思われるかも知れませんが、数年のブランクがありました。
『明日から彼氏じゃなくていい』
ドリアンに対峙した愚地克巳みたいなセリフを言われて一度お別れしてますが、当時彼女はドのつくガングロギャル、一方私は色白メガネ陰キャ。
『ああ、この文化圏の人はこういう別れを告げるのか』と思いましたが、あの時一体なにが気にくわなかったのか。尋ねても『なんでだっけ?覚えてないわw』とはぐらかしてるのか本気なのかわからない答えしか返ってきません。
頼むから思い出して。待ってます。
そっから数年ずーっと好きなまんまで、再会した折には
『夫にしてくれ──
夫にしてくれるという条件付きで
再度付き合ってください───』
と半分脅迫のようなお願いをし、一週間ほどの保留期間を経てOK。そのまま結婚まで駆け抜けました。
彼氏と言うかあちらの文化圏で言う"カレシ"(頭低めの平坦なイントネーション。『裸足』などに同じ)だから明日にもその地位を剥奪される軽薄な存在なわけで、お国のお墨付きである夫となればこっちのもんです。
ようやく、全力を出せる。な───
毎日毎日一休さんのオープニングを上回るペースで『好き好き大好き超愛してる』を伝えても問題にならないのが"夫"という立場です。
👩『言い過ぎ。好きが嘘くさい』
とたまに苦言も呈してきますがそんな苦言は婚姻届が覆い隠してくれます。
妻に伝えたいこと。
大好きだ。もう手遅れだ───
