お客さんに

今日はどうしますか?と聞いたら

普通で、と言われた 

 

普通ってどんな感じですか?と聞き返したら 

普通でわかんないのかよ、と呆れられた 

 

わっかんねーーーよ!

と思いながら

言葉を飲み込んだ

 

 

普通って人によって違うのに、 みんな当たり前みたいに使う 

 

その当たり前がわたしには分からなかっただけなのに 

 

まるで欠けているみたいに扱われた気がして 

少しだけ心がざらついた

 

 

でもそのあと 

朝、義妹に同じことを言ったのを思い出した 

 

普通はこうしてくれるんじゃないの?と 

口には出さなかったけど、思っていた

 

 わたしも誰かに自分の普通を押しつけていた

 

 

普通ってなんだろう

 

 人の数だけ違うのに 

わたしも自分の普通を押し付けようとしていた

 

そのことに気づいた瞬間

 怒りの奥に小さな恥ずかしさが混ざった

 

 

やばっ

かっこわる!

 

 

外に向けていたイライラが

 ゆっくり自分のほうへ返ってきて 

なんだか苦笑いみたいな気持ちになった

 

普通って言葉は 思っているよりずっと曖昧で 

使えない言葉かもしれない

 

そしてなにより

自分だけの定義は人のエネルギーを奪うだけだとわかった