インターネット索大手の米グーグルは4日、パソコンなどで書籍を1冊丸ごと読めるようにする有料配信サービス「グーグル・エディション」を6月末か7月に始める方針を明らかにした。他社の電子書籍と異なり、閲覧可能な端末を選ばず、料金は各出版社が独自に設定する仕組み。当面は米英など英語圏で始めるとみられる。

 グーグルは書籍の一部を検索するサービス「ブック検索」を展開する計画で、すでに絶版本を含めて1200万冊をスキャナーで読み取って電子データ化済み。この中から出版社の同意を得て1冊丸ごとの有料配信に乗り出す。2010年春に開始したいとして、出版社側と交渉を進めていた。利用者はネットを自由に閲覧できる機器であれば、パソコンでも、パソコン以外の端末でも読むことができる。

 米国を中心に急速に拡大している電子書籍市場では、最大手の米アマゾン・ドット・コムが専用端末「キンドル」に加え、パソコンや携帯電話でも読める専用ソフトを無料配布して配信対象を増やしている。米アップルは4月に多機能端末「iPad」を発売し、電子書籍配信サービス「iブックストア」を開始。大手出版社も独自配信を始めるなど競争が激しくなっている。

日経2010/5/5