「いつくしみ深き」という賛美をご存知でしょうか?
この賛美は、結婚式やお葬式でも歌われることのある賛美です。この歌を作詞したジョセフ・スクライヴェンはアイルランドのダブリンにある裕福な家庭に生まれました。名門トリニティ大学をも卒業しました。ところが、結婚式を控えたの前日、婚約者が突然、溺死するという不幸に見舞われました。彼は深い心のうめきをいだきながら、新しい生き方を求め、25歳の時、カナダに移住し学校の教師をすることになりました。この悲しい出来事から、彼は気の毒な人々の奉仕に、残る自分の生涯と全財産をささげようと決心したのです。彼は、
不幸な人々や貧しい人々への奉仕に励みました。このような生活を送る中でエリザという女性と愛し合う仲となり、婚約までしたのですが、彼女は結核におかされ、1860年、ついに帰らぬ人となりました。彼は一度ならず二度までも婚約者に先立たれるという痛ましい不幸に出会いまし...た。深い落胆と孤独にさいなまされながら祈りの中にその心を注ぎ出し、主を仰いだ時に、深い慰めと平安を得ました。

ところでこの賛美は、決して人の目に触れる目的で書かれたわけではありません。彼の母親が重病にかかり、しかもカナダから遠く離れたアイルランドにいる母の臨終に間に合わないと思った彼が、この歌詞に託して母を慰める手紙を書いたのでした。それが、このいつくしみ深きの歌詞が生まれたエピソードです。


この歌は闘病生活をしていた母親を慰めるため、自らの婚約者を事故、病気で2度も失った絶望の中でもイエスを信頼する気持ちを綴った詩と言われています。身内よりも頼もしい友は主イエスである、この方はどんなに悲しく、辛い時でも、私たちを心の底から慰めて引き上げてくださる方であることを書いてます。
2012年、何度もこの賛美で涙しました。2013年1月5日、今度は「主イエスは私のすばらしい友」という訳で賛美します。ただ聞く、ただ賛美するではなく、このようなエピソードがあったと考えて歌うと、もっとこの賛美への思いが強くなると思います。