俺の沖縄の楽しみは釣り以外に磯遊びがあった。
貝を採ったり、かにを捕まえ喰ってやる。
そう息ごんでいた。
ところが例の干潮になった磯には貝がみあたらない
そこらに転がっているのは皆、ヤドカリなのだ。
不思議と実の入った貝がいない。
地元の人に聞いても 開発ばっかしで最近は見なくなったなあ と。
沖縄の磯遊びも夢と消えた。
失望して海を眺めていると、小学生低学年の男の子が白いスーパーの袋を手に何かを探してる様子。
まだ自分のいる場所から100mもはなれていて
よくは分からない。
しかしだんだんとこちらに近いて来ている、
10mほどまで来たときに歩み寄って声をかけてた。
何探してるの?袋の中、おじさんに見せてよ。
中身は俺の探してるまぼろしのあの貝なのだ。
おおーこれ全部ここでみつけたの。
小学生は自慢げに こんな大きいの採ったよ。
すごいなあ 上手だねぇ おじさんにも取り方教えてよ。
こんな割れ目に手を入れてとるんだ、
それからしばらく小学生の後に随いながらコツを教わった。
なんだ、居るところにはちゃんと居るんだ。
勇んで場所を変えて一人で探してみる、
問題はそこからだった。
割れ目の奥は真っ暗で何も見えない、
太陽の光が強すぎて日の当たるところと陰の部分が単純に二色に色分けされた光と陰の世界なんだ。
中がどうなっているか分からないのに手を突っ込む勇気はない。
大人になると知識が先行して、ガンガゼがいたら、イモガイに触ったら等、、、、
本で見た危険生物が頭に浮かぶ
結局おじさんには何も撮れないのでした。