東京の空は晴れている。
しかし、夜中の風はすごかったようだ。
雨戸をしめ切った部屋では外の様子は一誌わからないが、
音だけは経験したことのないような轟々という音を立てていた。
自分は一階の雨戸をしめ、女房は2階で雨戸を締めず寝た。
それでちょっとした喧嘩になった・。
「スーパー台風だぞ」
「大丈夫よ」
「お前、台風を知らないんだろ」
「知ってるわ、子供の頃うちの柿の木が根本ら物凄い音を立てて折れたのを見たことがあるもん」
「テレビやってたけど傘やサンダルが飛んできても風が凄いとガラスが割れるんだぞ」
「でも雨戸を閉めるのが怖いもん」
「もういいや」
俺の杞憂に終わった。
朝起きてみてまるで何事もなかったような天気である。
むしろ台風一過の好天気。
たぶん、女房は「ほらね」とでも言うに違いない。
これはまさに杞憂だ。
何事もなかった。良かった。それでいいのだ。
自然災害に対する備えとはそんなものなのだろう