ある チアリーディングクラブの活動 その4
夏休みは前後10日間くらいは学校で練習があった。そして2泊3日の夏合宿。
合宿とは名ばかりで完全遊び旅行だった。
一応早朝マラソンをやって、柔軟とリズム体操。日が昇ると日焼けが恐いと女子はクーラーの利いた部屋でダンスの組み立てやパターン組を相談する。
夕方になると庭に出てバーべキュウをやった。
二日目の夜は花火大会と聞かされていた。
浴衣に着替えて庭に出てみるとキャプテンしか三年生が降りてこない。
「他の先輩達どうしたのかな?あたし呼びに行ってくる」かえでは部屋に戻ろうとすると
「駄目よ、ココにいなさい。行かなくていいの」
「え、何でですか?」
「いいから。三年生は別行動なの」
「そーなんですか?新技の開発とか・・?」
「後で教えてあげるから・・今は花火に集中。一年、二年は全員そろっているわね」
「イエス。キャプテン」
「じゃあ、花火大会開始。花火終わったら一階の食堂にビールとかジュースとか打ち上げ用のお菓子買ってあるから、就寝時間は10時厳守。明日は朝6時から最後の早朝ランニングよ」と言い残してキャプテンも消えた。
花火が終わって食堂で打ち上げの準備をしているとそこにキャプテンが降りてきて
「打ち上げは二年生と一年でやって頂戴。2階には上がってこないでね。じゃお疲れ様」
と軽くコップを合わせると再び居なくなる。
「ねえ、先輩三年は秘密の打ち合わせですか?」
「いいから、飲みなさい、ハイ」
「ええ、ビールですか?」
「なんだ、先輩の酒が飲めないのかって言うぞ。こんなじは羽目を外して冒険、冒険」
「先輩、ジュースのくせに。酒癖悪い~」
「学校には言うなよ」二年生はタバコを取り出し、吸い始める。
七海も始めてビールに口をつけてみた。にがーい。なんで大人はこんなもの飲むのだろう。でももうひとつの缶チューハイは少しおいしい感じがした。
かえではそうとう飲んだのか、もう赤い顔をしていた。
「ねえ、先輩、三年生は何をやってるんですか?私たちに内緒でなんか、いいことしてれんでしょ~」
「え、何で知ってるの?一年生は誰も知らない・・・」
「あ、やっぱり隠れてなんかやってるんだ」
「え、そうなんですか?」と他の一年も集まってくる。
「なんだ、知らなかったの?カマ掛けたな。こいつ」
「ねえ、教えてくださいよ。さっき後で教えてくれるって言ったじゃないですか」
「わかったから、もう一杯飲みなさい」
「もう飲めませんよ、ひっく」
「いいから、もう一杯」
「清美、説明してあげナよ」
「あたしがぁ?ま、いいか、コレも伝統だもんね」と前置きして清美先輩は小声で話し出した。
「三年生は隣で合宿やってる他校の大学生と性のお勉強中」
「なんだ、勉強か・・」
「違うよ、性のお勉強。セックスだよ」
「ええ~!」一年生が全員赤い顔を寄せてきた。
「うそ~」「うそじゃない」「だって・・」「もう三年生はもう体も心も大人の女なの」「それは分かりますど」「だから夏合宿は喪失のいいチャンスなのよ」「大学生って・・となりで合宿やってるK大学の・・・」「そうよ、初日にK大学のサッカー部のチアやったでしょ。そのときにもう話は出来てたらしいの」
「いいなあ、自分たちだけ・・」「駄目、二年までは男女交際禁止!」「だって・・先輩は」
「三年のこの時期までみんなに合わせて我慢してたのよ。あたし達も来年の夏になったら出来る、今から楽しみだなあ」「ずるいー」「ずるくない。これも伝統」
「ねえ、二階覗きに行こうか?」かえでが言う。
「あんた、殺されるわよ」と清美先輩。
「キャプテンは二階に行っちゃ駄目って言ったでしょ。部屋には大学生がしのんで来てるのよ」「そこで?・・・」「そう・・」こくりと首を縦に振る。「半分は?」「向こうの合宿所に行って・・」「はあ、上手いことやってるんだ・・いいなあ」「しつこいわね、あんた、自分でオナってもう寝たら」「オナニーなんてしません」「うるさい、かえで、ちょっと後で私の部屋に来なさい」「ええ、お説教ですかあ」「いいから」清美先輩からお説教を食らいそうだ。