ある チアリーディングクラブの活動 その1
七海は高校に入学すると新入生歓迎のクラブ活動のテントを見てまわると、憧れのチアリーディングクラブに入部を決めた。
この学校のクラブではチアリーディング部は新しく先輩が二年生が新しく三年生になってようやく、新入生と二年生、三年生と全学年がそろう形になる。
先輩の厳しい指導と呼ばれるある種のいじめのある伝統のあるクラブより自由な雰囲気があるのではないかとそんな期待を持って入部したのだが・・
新入部員説明会で自己紹介、先輩の自己紹介、部の規則の説明があったあと、紙コップのジュースとポテトチップスを摘みながら懇談会が行われた。
しかし、七海はしだいに暗い気持ちになっていた。
規則説明があまりにも厳しい内容だったから。
放課後は必ずクラブに顔を出すこと。
まず準備体操、ランニングをグラウンド一周、そして柔軟体操。
その後チームごとのダンスステップ練習と移って行く。
体を動かすことは問題ない。むしろ歓迎だ。
でも雨の日は教室を使ってリズム練習、ダンスの組み立てのプログラム作り。
クラブを休みたいときには保護者の確認書を持って、届け出なければならない。
アルバイト禁止。他の運動クラブ員との個人交際禁止。男女交際禁止。
芸能界アイドルなみのきびしさだった。
七海は高校生になったら、憧れのマクドナルドやコーヒーショップのアルバイトをしようと考えていたのに。
別に小遣いに困っている状態ではないのだが、アルバイトという世界に触れてみたかった。
そこでは私を見初める相手が現れるかもしれない。それは初恋。
アルバイトをやるつもりで高校に入学したのにと、最後の懇談会で隣に座った先輩部員にそのことを話すと、クラブで必要と感じた時期にはクラブチームごとにアルバイトをする・・いわゆる部費活動稼ぎが行われるから、バイト経験は出来るとの事だった。
しかしそれはむしろ労働の強要だ。自由とはかけ離れてる。
でも先輩と一緒に仕事をするので初心者の不安が少なく、放課後活動異常に仲良くなれると言われ、それもそうだと納得した。
また、その活動のお陰で月々の部費やユニフォームの調達も個人購入することが無いとのこと。クラブ新設当時、何もなかった部に統一のユニフォームやポンポンやタンバリン、CDなど買いためてきたからこそ、自分達が立ち上げた今のクラブがあるという三年生の強い想いでそんな厳しい掟?が続いているらしい。恋愛のことは口に出来なかった。
キャプテンの岬玲奈は最初見たときに新任の先生かと間違えたほど、大人びている。
イヤリングをし、目には付けまつげ?赤いルージュ。
なんか若い子が化粧をして大人ぶっていると、娼婦のような色気がある。
学校の校則は守らなくても、クラブ内の決まりにはうるさい・・ちょっと変かな?
だけど七海もおしゃれはしたい。クラブ内とか放課後活動のときは化粧をしても大丈夫と言うことをキャプテンが示してくれている。でも化粧をしてるの三年生だけ。二年は日焼けした顔をさらしている。健康的ではあるが。
新入生は9人いたが、同じクラスのかえでというショートヘアのいかにも活発そうな女子と打ち解けて帰り道、マックに寄っておしゃべりを楽しんだ。
「あたし、七海っていうの。河北中。あなたは?」
「深山中学。かえでって呼んで」
「うん。よろしく。ね、さっきのクラブの決まり事、ちょっと厳しすぎない?」
「最初だからガツンと一発ってとこじゃないの」
「あ、そーか」
「だって、キャプテンの岬先輩って校則破り率先してやってる感じじゃない」
「あたしは高校生になったらアルバイトするのが夢だったんだ」
「へーえ、かえではボーイフレンドゲット!」
かえでは高校生になっても自分のことをかえでと呼んでいる。ちょっと幼い子?
「でもそれだって男女交際禁止って言ってたじゃない」
「それ、絶対変よ。隣に座ってた子とちょっと話したんだけど、チアにあこがれるのはもてたいからいう理由の子が多いって言ってた」
「それ絶対ある~」
「あたしね、あのスカート履きたいんだ。だからテニスとバドとチアと迷ってたんだ」
「ふーん」
「デモさ、ここのチアのカラーってさゴールドとブルーって凄くかっこいい」
「来週チーム分けだって言ってたけど同じチームになれるといいね」
*途中から表現が過激になりますので、アメバ限定記事になります。
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