ハムスターの恋 その6
夕方、日が落ちてくるとやっぱり寂しさを覚える。
ハムスターと遊んで寂しさを紛らわせた。
「なあ、ジャン。あいつ、ユリ変なこと言ったよな。電気が走るって。ぺちゃパイのくせに感じたのかな?」
ピンポーン。チャイムが鳴った。
「健、ユリ。開けて」ドンドン。
ドア叩くなよ、今開けるから。近所迷惑だから。オコラれっから。
「お腹空いた?今作るからね」
「本気だったんだ。飯の話」
「当たり前よ。女が一度口にしたことには嘘は無いわ」
「それ普通男が言う台詞だろ」
「材料もちゃんと買って来たんだからね、ユリの小遣いで」
「何買ってきたんだよ」
「玉子とウインナー」
「それ、焼くだけ?」
「そ、目玉焼きとウインナー炒め」
思わず笑ってしまった。
「ユリ、それしか作れないモン。目玉焼き上手なんだよ!」
「だから・・・」
「何!料理、じゃ、いらないの?じゃ、帰る!」
「あ、ごめんごめん。食べたい!腹ペコ、もう腹ぐうぐう。」
「じゃ、作ってあげる。しばらくジャンと遊んでて」
やがて油の焼けるいい匂いがしてきた。
やっぱ女子だな。なんだかんだ言っても。
「えへへ、健、ちょっと失敗しちゃった、駄目?これじゃ」
「なんだよ、黄身流れてるし、裏焦げてるジャン」
「だったら捨てちゃう」
「いいよ、食うから、一緒に食べよう」
「ユリはおうちで食べてきたからもう食べれない」
オレが一人で片付けるのかよ、これ。
「ご飯済んだらお風呂入ろうよ」
「ぶっ!」
「わ、汚い」
「マジかよ、それ」
「何が?お風呂?恋人なら一緒に入るでしょ」
「恋人ってまだキスもしてないのに」
「あ、キスがしたいのね。はい、ちゅっ!」
「ウワ、いきなりなんだよ」
「あーキス初めてなんだ。びっくりした?」
「ってかお前、じゃなかったユリは初めてじゃないのか」
「当たり前よ。学校じゃ友達と毎日練習してるもん。女の子はちゃんと練習してるよ。本当は好きな人には舌を入れるんだって」
正直、俺のファーストキスはユリに奪われた形だ。こんなんでいいのか、男として。
「さ、お風呂入るよ」
「いいんだな」
「ちょっと待って。でもお風呂は電気消しては入ろう」
「おーおー本当は恐いんだな」
「何がよ、健がエッチな目をしてるから明るいとこじゃ、嫌なの」
*コレ以降はチェックに引っかかってしまうのでアメバ限定になります。