ハムスターの恋   その2 | ふりちんの寅のブログ

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ハムスターの恋   その2

オレはシーソーの反対側にまたがって、シーソーをこぎだした。

「ユリ、いい事思いついたんだ」地面を蹴って上に上がったその子は笑顔で言った。

ハムスターを女の子はTシャツのお腹の部分に入れている。

「よかったじゃん、返すことにしたのか?」今度はオレが青空に近くなる。

「お兄ちゃんが飼うの。あたしはそれを見に行くの。どう?いい考えでしょ」

「ちょ・・ちょっと、待った。勝手に決めるなよ」オレはあわてて両手を離してして、シーソーから落ちそうになった。

「駄目かな・・」

「駄目って言われてもなあ」

「ほら、かわいいでしょ、鳴かないし、ウンチだってころころして汚くないよ」

あまりの突飛な考えに否定するタイミングを失った。

正確にはシーソーに乗っていると向かい側の女の子のピンクのパンツがちらちら見えるのでそっちに気が行っていた。

実はオレは今一人で住んでいて、寂しさを感じていた。

オレの母親はオレが生まれてすぐに父親と離婚して、女手ひとつでオレをココまで育てて

くれた。今は勤め先の懇親会旅行だからと言って、九州の温泉に出かけているのだ。

家を出るときに一万円札を数枚握らせ、コレで一人で大丈夫よねとウインクをして見せた。

「なんだよ、それ」

「お店のお客さんと一緒に行かなきゃいけないの。コレも仕事よ」

「もうそんな仕事辞めろよ」

「お母さんが仕事辞めたら、どうやってご飯食べるの。家賃だって払わなくちゃならないし、それともアンタ高校中退して働いてお母さん食べさせてくれる」

それを言われると弱い。高校生のアルバイトなんて小遣いにも足りないくらいだし、母親の稼いでくる収入女性としてははかなりの高額だ。

だから親父が居なくても卑屈にならずに済む程度の生活を送れているのは充分理解してるつもりだ。

でも最近、男のところへ泊まりで翌朝疲れた顔で朝帰りする母親を素直に認められない。

母も女で寂しいのだろうと思う気持ちと妾みたいなことをしてるのかという嫌悪感が要り混じって喧嘩が堪えないのだ。酔って朝帰りする母ちゃんはタバコ臭くて、時にはポマードの臭いまで付けてくるときもあった。そんな時は仕事と分かっているつもりでも無性に腹が立った。

オレは夏休みに入って、母ちゃんが仕事に行かない昼間に色んな話をして、甘えようと思っていたのに「旅行に行くから」「ずるいよ、自分だけ」「お店のお得意さんたちと行く、仕事なんだよ、コレも。一週間で戻るよ。その間一人でご飯食べれるだろ。お寿司でもピザでも好きなものとっていいからさ」という訳で一人住まいなのさ。

その少女は何ともいえない天然の?魅力があった。

そもそも人間に無関心なオレが、公園を横切って声をかけたのは、その不思議な魅力に魅入られただろうからで、見知らぬオレに何の警戒心も持たずに話をしてくれたあどけなさには心引かれた。。

それに家に遊びに来る?ハムスターを見に来るって・・するとあの子ともっと仲良くなれるかもしれない。

高校は男子高で彼女のできるチャンスなんて全くと言っていいほど無い。

それに親は出かけて居ないのだし、一人で夕飯を食ってもつまらなかった。

「まあ、いいって言えばいいけど」

下心を見抜かれないように何気ない顔して、空に向かって答えた。