オレが童貞を卒業したのは
大学に入ってから。
意外と真面目な晩生な少年だったのだ。
実は高校は男女共学だったのだが
県立の進学校で、男子クラス、女子クラス、共学クラスと分かれていた。
入学して、なぜか男子クラスに編入させられた。
生徒側の希望は聞かれない。
おそらく選択した授業の内容の所為でそうなったか?
1・2年は男子クラスでつまらない青春を送った。
共学クラスは楽しそうだ。
男子クラスの生徒は野獣でも見るような目で女子からは見られていた。
おそらくそんな餓えた目をしていたのだろう。
風が強い日はどんなに寒くても、渡り廊下に集まり、
階段下にはいつも誰かが粘って立っていた。
女子のスカートの中を覗けるチャンスを待つのである。
かと言って声を掛ける勇気は無い。
中学生の時はあんなに自由にしゃべれたのに。
で、オレは親に頼んで三年進級のときに理科系から文化系に進路変更した。
数学や物理は授業にもうついて行けない。
オレは歴史や国語なら得意だから文科系に移って大学受験するんだと。
本音は文化系に移れば共学になれるかも知れないという狙いがあったのだ。
で、高三は男女クラスになれたのだが、
2年間女性に対する免疫が無い・・・
他の男子は共学クラスに慣れているから、女子とも口を利けるのに・・・
いざ、机を並べてみても、実際はそんなにかわいい子は居ない。
かわいい子にはすでに決まったボーイフレンドが居たり
残りはがり勉に夢中女か・・とてつもない夢の王子様しか見えてない馬鹿女。
結局学校内では恋愛のチャンスは無かったのです。
ところが捨てる神あれば拾う神ありっ
てことでチャンスがやってきた。
うちはすでに兄弟が受験し、上京していたので
家に空き部屋が余っている。
仕送りもしなきゃならない親は貸し部屋をすることを考えた。
長崎と言う県は島が多い。
だから高校生くらいから下宿したり、大学、社会人でも島を離れて
ちゃんと独立できるまでは、部屋を借りるというパターンがあったみたい。
高3のときに、社会人の男性に部屋を貸した。
お袋は若い女性に部屋を貸すことはオレが間違いを起こすことを
恐れて止めていたのだろう。
男性なら・・・とお袋も安心したみたいだが、
なんとこの男が身持ちが柔らかい?
大人なのにぶらぶらしてる女子高生を捕まえてきて
部屋に連れ込む。
うちの親が文句を言うと
「妹です。学校の寮に居るんですが、日曜日には・・いいでしょう?」
妹といわれると文句のつけようが無い。
でも、うちのお袋は妹なんて信じていない。
なにか文句をつけて追い出そうとする。
あるとき、便所を汚した・・・と言うので頭から湯気を立てて怒った。
「あなたね、もう女子高校生なんだら自分でトイレ、汚したなら掃除くらいしなさい」
女子高生はふてくされ「道具がねえし・・」みたいな。
で、ふてくされて、男の部屋に閉じこもって仕舞った。
その日は平日で男は仕事に出かけているのに、その不良女子高生は
学校抜け出して、男の部屋でサボってるわけだ。
オレは自分の部屋で参考書をめくっていたが
隣の部屋には青い果実がベッドで寝てると思うと頭は真っ白。
オレは立ち上がって、お袋がアイロンを掛け始めたのを確認すると
そっと男の(女子高生の居る)部屋をノックした。
「誰?」
ガチャ。「あのさ、・・・おれさ、・・・ここんチの息子だけど、あのさ、・・・お袋もさ、・・・・
決して悪気があって注意したんじゃないんだ」
なんて余計なことを言いながらベッドに近づいた。
「ふん」女の返事はそっけない。
オレはつなぎの言葉を失って、
「学校行かなかったのか」
「フン」
「俺も勉強疲れちゃって・・」
不良女子高生はオレの心なんか見え透いていたのだろう。
股間は膨らんでいたのが解ったのかも知れない。
女はぱっと布団をめくると
スリップにパンツ。
おおおー。
「したいの?・・・ねえ。・・どっち?」
オレは面食らって・・モチロンしたいのだが・・初めてだし・・・どうしていいか
解らないし・・・・おふくろはアイロンだから15分もすると手が離れて俺を探しに
来るかも知れぬ・・・ましてお袋が不良娘と断定してるこの女とセックスしてるなんて
見られたら・・・・もう・・・勘当もんだろう・・・どうする?俺・・
「いや、風邪ひくなよ」とざらざらする声で言って
後ろ手にドアを閉めた。
もし、あの時おれのスイッチが入ったなら、違った人生歩んでいたかも・・・