昔は犬といえばスピッツが多かった。
と思いませんか?
最近見なくなったなあ。
アレだけ人気があった犬種だったのに。
よく吠える犬だった・・・
俺が小学一年生の頃
近所に引っ越してきた徳永さんが飼っていた。
「徳永さんは犬ば飼ってるけん見てこんね」
家も犬は飼っていたから
犬が珍しいわけではなくて
その犬との相性が問題なのだ。
犬と仲良くできるかどうかが近所の子供にすれば死活問題。
徳永さんちは長屋の一番端の家。
一番端だから犬が飼えた。
長屋は棟続きだから犬を飼う場所がないが、
端の家のために小さな庭?いや路地があった。
その路地を使って犬のスペースとしたのだ。
家の裏側に犬をつなぎ、表通りまで路地を
自由に動き回る長ーいのロープをつないでいた。
徳永さんはおじいさんだったから
散歩には連れて行かず、それでも犬は充分な運動
が出来てたようだ。
で、最初に出会ったときのイメージが悪かった。
犬を見に行ったら犬がその細い路地を
おもいきり走ってきた。
ロープでつないであるとは知らないから
吠え付かれ、噛み付かれると思った。
あまりにびっくりしてその場にいた
2・3人の子供たちが全員泣き出した
徳永さんは犬を叱った。
子供たちは犬をしかる徳永さんを
恐いおじさんと思い込んでしまった
普段でも笑うことのないおじさんだったし。
で、犬もよく吠える犬だったので
あまり仲良くなれなかった。
スピッツはよく吠えるというイメージがついた。