夏になると思い出す味。
それはところてん。
初めては食べたのは中学一年生の夏。
クラブが終わって皆とだべりながら帰宅する。
その頃になると夕日も沈みかけて
暑かった熱気もそれなりに冷めて・・・
田舎は長崎なので帰り道お墓に入り込んで
しゃべるのを楽しみにしていた。
長崎ではお墓に休憩用のベンチがこしらえてある。
木が木陰を作っていて、そこは
夕方になるとひんやりして気持ちがいい。
学校の帰り道、駄菓子屋や八百屋とかに
買い食いするのにちょうどいいおやつのような
ものを売っている。
アンパンやアイスやところてんを買ってお墓で食べた。
俺はそれまで未体験だったのが、
友人が美味そうに食うので一口貰って
食ったら冷たくておいしかった。
以降、俺もところてんをかってお墓で食った。
だからところてんはお墓のイメージが付きまとう。
大人になっても時々あの頃の風景を
思い出して食べたくなる。