今日の午前中、足の傷が治らないので
病院に行ってきた。
電話で先生に相談したら
「救急の窓口の方にきてください。
今日は自分は当直ですので。」
と言ってくれた。
すぐに車で病院に走った。
でも救急の出入り口が閉まっている。
うろうろしてたら、やくざ風の親父が怒りを
ドアにぶつけていた。
「なんじゃ、ここは。ドアが開かんやないけ!
おう、おっちゃんどこからはいっらええんじゃ?」
お、おっちゃんって俺か?周りには誰に居ない。
「いや、僕もわからずに困ってるんですよ」
「こるらあ!あけんかい!」
ガラスの自動ドアを拳固で殴るやくざ風。
あわてて奥から警備員が飛び出してきて
「ここは閉鎖中なんです。奥の入り口から入れますから」
「じゃかわしい。あけんかい!」
なぜかそのやくざ風は俺には親切で
受付で「おっちゃんが先やから、先にせえ」
「あ、すいません」
その間俺の横でじっと順番を待っている。
「はよ、みてもらい」
「なんじゃ、ここの受付は頭数ばっかしおる割りに客を待たせて」
「東北で苦しんでる人たちのことを考えたことあるんかい!」
そのやくざ風が巻き舌で受付で長時間ごねている。
「え、わしの兄弟はどうなってもええんかい?穴(ケツ)をとらんかい!」
「どうなさいましたか。事情をお聞かせください」
「お前は関係ないやろ」と警備員を突き飛ばす。
「暴力はやめてください」
「ほんなら警察を呼べや。でも呼んだら困るのはお前らやど」
俺は中で診察を受けて、出てきてベンチで他人顔で待っていたら
警察官が寄ってきて
「あなたはあの方とどういう関係ですか?」
「いえ。ぼ、僕は違います。ただ入り口で一緒になっただけです」って。
俺がやくざに見えるんかい!
あのやくざ風の親父がおれになまじ親切にするけえ、
俺までやくざに間違われたやないかい!
プンプン。