衝撃的告白。
俺はキスが苦手だ。
と言うか唾液が苦手。
子供の頃のトラウマというのか
うちのは母俺が泥んこになって帰ってきて
さあ、一緒にお出かけという段になり
家を出る。
歩きながら顔に汚れが付いていると
ガーゼのハンカチを自分の唾で濡らして
俺の顔の汚れをふき取る。
正直、臭くて嫌だった。
人の唾は臭い?
子供なので口臭という言葉さえしらなかったが
大人はキスをして唾が混じりあうと臭くないのか?
と心配し、キスをしたくないと思っていた。
年頃になりなんとなく性に目覚め、
辞書でフレンチキスなどという言葉を調べてみたり
するが、あのトラウマが邪魔をして憧れは無かった。
俺は晩生でキスを経験したのは19歳になってから。
高校生の頃、悪友がキスを経験したというので
自慢話を聞かされ、その時に
「相手の口が臭かったらどうする?」みたいな質問をした。
悪友曰く「最初は気にならないが興奮度が高まると
口臭が出てくることもあるみたい」と教えてくれた。
この一言でまたキスが嫌になる。
キスをするときは必ずガムを噛む。
コレは俺のキスする最低限のエチケットとして
外せない行為になった。
年齢を重ねるうちに自分の口臭も気になりだし、
今、俺は口が臭いのではないか・・・
臭ってるのではなかろうか・・・と気にしだすと
取りとめもなく心配でキスが出来無くなった。
実際よだれを垂らした枕が臭い。
みんなはそうではないのかな。
いや、くさいはず。
それを気にしないで乗り越えてキスをするのだろうか?
レモンの味なんて感じたことも無い。
ましてタバコを吸う奴の口はくさいと思うのだが
我慢してキスに応じてるの?