次女も二十歳を過ぎてほんの少し大人になってきた。
自分でアルバイトしたお金でお土産に
ケーキを買ってきてくれたりする。
ところがこの娘、大人になりきっていないのだ。
「パパはどれにする?ママはどれがいい?
お兄ちゃんはチョコがすきだから・・」
まだ可愛いもんである。
一応敬意を表して
「ありがとう。じゃ、お父さんはコレを貰おうかな?
いただきまーす」
「ああ、食べちゃ駄目」
「え、なんで?」
「まず最初は私が味見するの
そのあとあげるから・・・」
回ってきたチーズケーキはベイクド部分はあらかた食べられ、
そこの硬い部分が残っているだけだった。