老後の楽しみ 覗き大家 | ふりちんの寅のブログ

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  老後の楽しみ

人生は短いものだ。

いつの間にか年を取って、仲の良かった知人達が随分死んだ。

女房の3回忌も去年無事に済ませた。

俺みたいな悪人は早く天罰が下るだろうと覚悟していたのに、神様はいい奴から先に天国に呼ぶようだ。

子供達はそれぞれに独立して、ホットすると同時に寂しい毎日を送っている。

女房とは毎日口喧嘩が堪えなかったが亡くなってみると、本当に寂しい。

女房が先に死に、多少の死亡保険金が入って来た。

子どもは毎月何がしかを送金してくる。

社会人になったら収入の1割を生活費として家に入れるように相談して決めた事をしっかり守って律儀に銀行振り込みで入れてくれる。

子どもも女房も居なくなった家は空き部屋ばっかり目立ち、誰も使わない部屋でも埃が貯まるので掃除も大変だ。

そこでリフォームして自分の使う部屋と台所とお風呂にトイレだけを残して、空いた部屋をワンルーム形式のアパートにする事に決め、改築した。

近所に女子大が2つほどあるので建築中から看板を見て入居希望者が問い合わせしてきたり、不動産屋が紹介したりしてきてそれなりに何とかなりそうだ。

もう内装もほとんど終わり後はカーテンや照明器具、冷房などの設備を入れるのみである。

さ、ここからが勝負だ。

勝負?そ、俺には大家のほかにも、一つの目的があってアパート経営を始めるのだ。

各部屋に隠しカメラを居れ、住人の生活を覗き見しようと企んでいるわけさ。

かなり金をかけて機材を入れた。

仲間にスケベジジイの電気屋が居て、酒を飲みながら冗談で憧れのわるさ計画を語った。

奴は乗ってきて色んな提案をしてくれ、知識をつけてくれた。

難しい配線なども昔取った杵柄でやってくれるという。

ただし、秘密にするから一緒に覗かしてくれ・・・という条件つきだが。

したがって入居者は女子大生もしくはOL専門と限った。

女性はセキュリティが大事である。

むしろ女性のみと限定したほうが地方から娘を送り出す親御さんとしては安心らしく、入居説明の際に鍵や防犯設備を説明してやると喜んでくれる。

部屋には引き戸ロッカーと簡単な電子調理器、シャワートイレのみのサニタリールームの1ルームである。

そして今はエアコンを大家が設置してやって借主は身一つで動けるように設備も設置するのが今風らしい。

そこで思いきって地デジ対応テレビも入れた。

このテレビにマイクロカメラを仕組んだのだ。

エロ電気屋がいい仕事をしてくれた。

入居者には地デジ対策として共同アンテナと同時にサービスとして20インチの液晶テレビを入れた・・と説明した。そしてそのテレビは赤外線人感センサーがついていると言って、マイクロカメラをそれらしく加工したのだ。人感センサーとは誰も見てない状態だと自動的にスイッチが切れてエコになるというもの・・・があるらしい。

電気屋の入れ知恵で・・そして入居の際にも電気屋が自らそういった説明役をかってでたので、不信感を持たれる事も無く、逆に設備の整ったワンルームとして喜んでもらえる結果になった。

実際人感センサーなど付いてないのだから、後で壊れてるなどと文句を言われる心配は無いか?と不安を言ったら、電気屋は「ワンルームなので人が部屋で動くとセンサーが感知してしまう・・・

とか何とか適当なウソでごまかせ」と能天気な事を言う。

もっと色んな覗きシステムを入れたかったが、これも電気屋の入れ知恵で「最近の若者は防犯カメラなど常識があるから変に疑いを持たれるようなものは付けないほうがいい」と言う。

俺は盗聴器などを考えていたのだが。

結局テレビにマイクロカメラを仕込んで電波を飛ばし、俺の部屋のテレビで見れるようにするのが一番という事になったわけだ。

3月中に4部屋のうち3部屋の入居者が決定した。

入居者が部屋を見に訪れる。

愛想のいい大家さんだと思われてるが、こっちは若くて可愛い子の私生活が覗けるという期待があるのでしかめっ面をするほうが難しいのだ。

むろんブスや年食ったOLなどは自然と苦い顔になって怖そうなおじさんと言う事になり、向こうからお断りという事になる。

上手く出来たものだ。

今はパソコンでチャットルームなるものがあるらしい。

女の子の部屋にカメラを設置して私生活が覗けるという。

有料で女性は私生活を見せるというのだが、それは見せる私生活ではないか。

俺のテレビでは本当の私生活が見えるのだ。

しかも実際上の部屋で生活してる生身の人間で、口をきくことも出来るのだ。

むろんいきなりいやらしい事は言うつもりは無いが、そのチャット何とかというものより確実に興奮するではないか。

あんまり読者もこんな話よりも住人の生活を覗いてみたいだろうから住人の紹介をしながら私生活報告をして行こう。



続く