最近、ゴジラ・ガメラの映画をリバイバルブームなのか
テレビで盛んに宣伝しているが
実はゴジラ・ガメラには痛い思い出がある。
何もゴジラに攻撃されたとか、ガメラに襲われたわけではい。
うちの親はかなり厳しかったので
ゴジラやガメラなどの怪獣映画を観に行きたいなんて
口が裂けても言えなかった。
漫画を読むと馬鹿になるから・・という理由で
漫画雑誌も読ませてもらえなかったほど。
まして怪獣特撮映画なんて、もっての他である。
ある日、近所のお友達が次の日曜日に
観に行くというので近所の子供たちを誘ってくれた。
つまり子供同士は良くないが、保護者がついていくので
いいだろうと一般の家庭の問題をクリアーしていたので
声をかけてくれた訳だが。
我が家の問題レベルではない。
見ると馬鹿になる映画なので許可が出る訳が無いのだ。
子供心にとっさに嘘をついた。
「ああー、でも日曜日はその映画うちも観に行く予定なんだ」と。
無論観に行っててないのだが。
次の日から友達らはその話で盛り上がる。
当然、俺に話をふってくる・・・
「うん、うん、アレは凄かったね。」
「口から光線をバアーっと吹いたよね」
「ああ、光線」
「違うよ、アレは冷線だぞ」
「ああ、そうそう」
一生懸命に話をあわせた。
でもだんだん話は合わなくなってくる。
「怪獣ごっこやろうぜ!」
「僕はいいよ」
「何で?こないだの映画の再現やろうよ」
「やりたくない!」
「なんだよ、変な奴。行こうぜ」
「帰る!」
みたいな会話になって友達と遊ばなくなった。
学校から帰ってくると二階の窓から外を見る。
遊べなくなった友達が表を走り回っている。
俺は二階のカーテンの陰からそれを眺めてため息をつく
そんな毎日が続いたのである。
やがて彼は転校して行って
再び、表で遊べるようになったが、
さよならを言えずに転校して行ったあいつのことを
ゴジラ・ガメラの話題のたびに思いだす。