病院での恐怖体験 | ふりちんの寅のブログ

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あまり思い出したくないのだが・・・


ある入院時の恐怖体験をひとつ。


入院しても金がないので6人部屋を選択。


夜に寝てると、同室の爺さん達のいびきがひどくて寝てられない。


が~、ぐ~。ご~ぐ~。・・・・が、が、が、があ~。呼吸を忘れてるのが恐い。


思い出したように呼吸を始める年寄。


こんな部屋では気になって眠れない。


ナースセンターに「いびきがうるさくて眠れないよー」と苦情を言ったが


「ごめんなさい。我慢してね」だけでなんとも対応してくれない。


エレベーターホールに簡単な読書スペースとベンチが置いてある。


そこで眠くなるまで本でも読もうかと座って本を開いていると


ナースセンターが騒がしくなった。急に容態が悪くなった人がいるみたい。


ドクターもねぼけ顔で白衣を引っ掛けてあわてて仮眠室から出てくる様子。


機材を取りに行ったり、なにやら運び込んだり緊迫感が伝わってくること役30分。


ナースセンターでは家族に連絡を・・・と騒いでいる。


ベッドに全身を白いシーツでくるまれてエレベーターで移動していく遺体?看護婦達。


え、誰か死んだの?


エレベーターの表示ランプを見ていると地下1Fで止まる。


地下1Fボタンなんてあったっけ?


やがて家族らしき人たちが来て先生を囲んでなにやら話をしながらやはりエレベーターで


地下1Fに移動していった。


3基あるエレベーターのうち、2期はボタンは1Fまでしかない。


一番端の1基は地下1Fまで行ける。地下1Fには霊安室。



エレベーターホールにも家族や親戚達だろうか人が沢山集まりだしてうるさくてしょうがない。


そろそろ自分のベッドに戻ろうか・・・と部屋に戻ってみると


俺のベッドの横のイスに爺さんが暗い顔してうつむき加減に座ってる。


あれ、俺が部屋を間違えたか・・病室の表の札を確認すると俺のベッドに間違いない。


ナースセンターに「誰か知らないけど、俺のベッドのとこに爺さんがいて・・・部屋を間違ってるのかな?


それとも徘徊老人?なんとかしてよ」と言いにいった。


士長さんが来てくれて、なにやら説得している様子。


俺は寝る前にションベン行こうと便所に行った。


戻ると士長さんが「ごめんなさい。昔自分の居た場所を覚えてるのね。移動したの覚えてないのよ。


もう大丈夫だから・・・○○サンもちゃんと自分のベッドにいないからいけないのよ・・・消灯したら


ちゃんとベッドに寝てください・・・・・病院では時々あるのよ、こんなことも。


さあ、もう大丈夫だから・・・寝てください。あ、この事は誰にも内緒ね」


なんで俺が怒られる?徘徊じーサンが悪いんだろ!


ベッドに入って考える。


時々あるって・・もう大丈夫?この事は内緒?なんかひっかかる言葉。



翌日、同室の爺さんたちは、夕べなくなった人は今俺が寝ている場所に入院していた


山本さんだと噂してる。個室に移動したのはもう治らないからだ・・・と。



もしかしたら・・・イスに座ってた爺さんは死んだ山本さん・・・自分が死んだの気づかずに


自分の体を捜していた・・・霊安室に移動された遺体・・・士長さんが残した言葉・・・



いや、気のせいだ、おれは夕べは寝ぼけてたんだ。俺は霊感はない男なんだ。


そう思わないと恐い。士長さんは何も無かったように振舞っている。