もの凄くて大変なんです。
耳が遠いので声がでかい。
見舞いの客が来ると祭りの喧騒の如くです。
同室の病人は寝てられません。
そして年齢が80近くらしくて、その割りに元気で・・・
今回腎臓が悪くなって入院したみたいなんだが、
「前の入院は心臓が悪くなって何回か切ったら直ったが、腎臓は切っても治らんらしいね~」
「そうですよ。だからお医者さんが出す薬をちゃんと飲んで、食事の仕方を覚えて帰ってくださいね」と看護婦。
「なんだ、治らない病気になっちゃったんじゃ困ったなあ。腎臓が悪くなると透析とかする人もおるんだって?」
「そうですよ。だから少しでも遅く透析になってもらいたいからよく勉強してください」
「あ~あ、透析って大変なんだろ。俺、透析やるくらいなら死んだほうがいいなあ、なっ!なっ!」
って周りはみんな透析やってる患者なのに・・・
看護婦いなくなったら・・「ねえ、あんた透析なんだって?・・・生きてても面白くねえだよね。参ったなあ」
と人の心が読めないのか!
そして病室におむつをしている患者がひとり。
看護婦がオムツ交換をすると「看護婦さ~ん。なんか臭ェぞ。誰かクソ漏らしてんじゃネエか?」
デリカシーゼロ。オムツの当人は申し訳なさそう・・・
シーツ交換の時はベッドを離れてロビーに患者が集まる。
「今さ、煙草吸えなくなってさ・・・寂しいやね。あんた大麻吸ったことある?あれどんな気持ちなんかね?
俺ァ戦争中よくヒロポンやったけど、アレは体がしゃきっとするね。一週間眠らずにマージャン出来たもんね。
ありゃ効くよ。大麻は煙草よりいいんだって?」もの凄い発言を大声でやる。
第一耳が遠いので自分の事を言いたい放題。会話が成り立ってない。相手の事は聞く耳持ってない。
「私は腸閉塞でね・・・」「ああ、そう。俺は今回腎臓がダメだって言われてなあ」
「もう透析ですか」
「誰が透析なんかやるかい。やらんでいいように入院したアンさ。」
「腸閉塞は痛くて辛くてね・・・・」
「透析は辛いらしいよ。死んだ方がましっちゅうよね」
話掛けられた人あきらめては「お互い健康には気ィつけましょう」
「気ィつけ」が「火ィ付け」に聞こえたのか「だから今煙草は吸っとらんの!ああ、吸いてえや」
・・・笑えるけどね。
今朝は朝一番から「あんた兄弟は?」と看護婦に質問攻め。
「うちは女の子ばかり4人なんです」
「へーっ!凄いね。女の子ばっかり生まれるのはどうしてか知ってるか?教えよか?聞きたいか?」
「どうしてなんですか?」
「俺の知り合いに産婦人科の院長が居るんだ。それがね、酒飲んだ時に言うだね。聞きたいか?」
・・・・しつこいぞ・・・・
「ええ」
「女の子ばっかし生むのは女親が助べえだと生まれるとさ」
「・・・・(絶句)」
「ほんとだよ。調べてごらん。俺の知り合いの医者が言うだから・・・」
ちょっと待てよ。看護婦のお母さんがスケベって言ってると同じでしょ!それじゃ。
第一理由は・・・根拠は・・・・何なのさ。そこを言えよ。
調べてごらんって何を調べればいいんだよ!大体何を基準にスケベなんだよ。
朝から目覚めの頭で色々突っ込んでみたが、隣で寝ててイライラがつのるジイさんだぜ!
また病院に戻るの嫌だなあ・・・・爺の隣じゃ・・・