俺は算数、計算が苦手。
そろばん塾には通わなかった。
学校でやっただけ。
小学校3年生のときに初めて算数の中でそろばんの授業があった。
位の説明があり、2・3問程度ゆっくり珠を入れる練習をした。
「先生はじゃ、簡単な問題を読むよー」
「11円なーりー23円なーり・・では?」
「43円なーりー39円なーり・・では?」
ぷっ!な~り~って変。お前はコロ助か!って。この突っ込みはあと付けである。
この頃はコロ助は存在しない。オバQが誕生したばかりだ。
でもこの程度の簡単な珠入れは付いていける。
「じゃも少し長いのをいくよー」
「ご破算に願いましては18円なーりー65円なーリー24円なーりー71円なーりー
29円なーりー・・・なーりーでは?」
先生のなーりーの声がおかしく、3つ目4つ目くらいになると声に手が付いていかなくなり
間違った数字を入れてしまう。結果答えはもちろん間違い。
当時クラスには10人程度のそろばん塾に通っている子供たちがいた。
先生は間違った子供たちは置いといて次に進む。
「じゃ3桁の足し算いくよー」
「135円なーりー421円なーリー・・・なーりーでは?」
これも2つ目3つ目くらいで付いていけないくなって途中で断念。
当然そろばん塾に通っている子供は正解を出す。
その正解を出す子らが7人になり、5人になり、3人になり最後まで正解を続けたのは松尾女史一人。
先生は「ほーすごいね。じゃ次は難しいぞ」
「3621円なーりー72円なーリー928円なーリー・・・なーりーでは」
「ほーまたまた御メイサン、みんな拍手。じゃつぎは・・」
完全に40人の生徒は置いてけぼりで一人の生徒と先生のオンステージみたいになっている。
チャイムが鳴り「松尾さんはよくできるね~。そろばんをやっていると計算が速くなるし、
そろばんを使わなくても3桁の暗算も出来るようになる、松尾さんみたいにね。」と授業は終わった。
俺にしてみれば、「俺だってそろばん塾に通ってればそのくらいできるさ。俺はそろばん使って
貴方のお名前なんて~の?なんてトニー谷の真似なら俺のほうが上手いさ。
裏返しにしたそろばんに乗って滑らせたらクラス一上手いだろうサ。」
休み時間に裏返したそろばんに乗って友達に手を引いてもらって滑って遊んでいたら、先生が
「足が腐るぞ!」といって怒られた。
足は腐らなかったし、水虫にさえもならなかった。
小学生はドリルという苦手なものがある。
算数ドリルをそろばん使ってやったらそれも怒られた。
「ドリルはそろばんを使ってやったらダメです。解けないもんだいは紙と鉛筆を使ってやりましょう」
???そろばんはいつ使うんだ?そろばんが上手になれば計算が速くなって暗算も頭の中で
出来るって言ったのは先生じゃなかったか。
そろばんの授業を算数の時間に一時間やるなら朝の5分とかに簡単な問題を3問毎日やらせる
方が全員の生徒が少しでも上手になるのではないかなあ。松尾一人のための一時間にならなくて
すむのになあ。
松尾は学級委員で頭はいい。
その頃はスカートめくりが流行っていた。
同じ松尾でもタエちゃんは頭はよくなかったが
スカートをめくられると「いや~エッチ。ふりちん君やめてよ~」と言って逃げる。
面白がって追いかけてまためくると怒って「もう、怒るよ~」と言って追いかけてくる。
面白い可愛げのある子供だった。
クラス委員の松尾はスカートめくると先生に言いつける子だった。
当然、男子は委員の松尾のスカートはめくらなくなった。
男子はタエちゃんを追廻してタエはめくられ続けた。そしてスカートの下にブルマーをはくようになった。
男子は口をそろえて「タエちゃんずるいよ~」と文句を言った。何がずるいのか?
理屈に合わないが男子は文句を言う。
タエちゃんはブルマーをはくのをやめてくれた。男子は喜んで再びタエちゃんを追いかけまわした。
委員の松尾はそれを見て先生につげ口した。
委員の松尾は一体なんなんだ。誰も松尾のスカートはめくってないのに。きっとそろばんが
出来るから意地悪なんだなあ・・・と男子は話し合った。
4年生・5年生・6年生とそろばんの授業は思い出したように一時間あった。
でも俺のそろばんは全然上達しなったなあ。