怖い話、教えて | ふりちんの寅のブログ

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ブログネタ:怖い話、教えて!! 参加中
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十数年前子どもをつれて新潟のほうへキャンプに行った。

俺と長男、長女3人。

子どもは上が小学1生、下が幼稚園。

テントを持ってキャンプする心算だったが生憎の台風接近で

キャンプは出来なかった。

予定を変更して電話帳で調べて民宿を利用することにした。

夏場のシーズンなのでどこもいっぱいで断られ続け、十何件目にはっきりしない民宿が在った。

部屋は空いているが本当は営業していないようなことを言う。

こちらも必死で子ども連れで生憎の台風で何とか素泊まりでもお願いしたいと交渉。

やっとOKを貰いその民宿を探し当て部屋に飛び込んだ。

簡単な焼き魚とご飯、味噌汁を出してくれた。子どもはおむすび。

子ども達はその方が嬉しかったようだ。

夕方になると民宿の家族は土地の祭りに出かけるという。

それがために営業を中止しようと思ったのだということらしい。

祭りと聞いて子ども達も行きたがったが、聞くと楽しいお祭りではなく

精霊祭りらしいので遠慮した。

一階に冷蔵庫があり、飲み物が欲しかったら自由に取って翌日精算するという。

だだ広い民家に男の大人は俺一人。後はうちの子供だけ。

1階の冷蔵庫のある部屋は仏間兼になっていて仏壇にはお灯明が灯っている。

あまり気持ちのいいものではない。

部屋で子どもとトランプをして時間をつぶしたが、台風接近の生暖かい風が吹き、

1階の仏間の線香の匂いが風にのって2階まで漂う。

子どもはすぐトランプにも飽きて長いドライブの疲れか寝てしまった。

部屋で一人ぽつねんとすることもなく、天上を見ていたが俺も睡魔に誘われてまどろんでいた。

時間は何時だったのだろう?

子どもが起きて喉が渇いたとぐずり出した。

「ぱぱ、ジュースが欲しい」

「じゃあ、一階に冷蔵庫があるから取っておいで」

「いいの」

「ああ、行って来な」

二人で手をつないでとんとんと降りて行った。

すぐに登ってきて「恐いからパパも来て!」と言う。

正直俺も恐かったので子どもだけ行かせたのだが・・・

「何が恐いもんか!わかった、一緒に行くから・・」

3人で階段を降り廊下を曲がった。

仏間には豆電灯が一つ薄ぼんやりとついていた。

正面だけを見つめ冷蔵庫に進んでバヤリースジュースを掴んで部屋に戻ろうとした。

「栓抜きはそこの引き出しに・・・・」

びくっ!誰もいないと思っていたのが仏壇の前に老女が座っていた。

「あ、アア、すみません。勝手に取っていいとおばさんから言われてたもので・・・」

「・・・いいえ、かまいません。おじょうちゃん今いくつ?」

「5さい」

「そう、こんど生まれて・・・ずに・・・しゃn・・ざね」

方言なのか内容は理解出来なかった。

娘に向かって手招きをしたので握っていた娘の手を離した。

娘は戸惑ったように一度俺の顔を見たが、お年寄りの誘いを邪険にも出来ず

娘にうなずいて見せた。

娘はおばあさんに近づいて手を取られ後ろ抱きに膝に座らせ抱えられた。

と思ったが娘はしりもちをつきゴロンとひっくり返った。

ビックリして慌てて娘を抱きかかえるとおばあさんはどこにもいない。

娘を抱きかかえ、片方の手で息子の手を取り、もう一方でジュースを掴み駆け足で

部屋に戻った。

電気をつけてタオルケットを頭から被り親子3人で抱き合った。

あまりの暑さに汗をだらだら流して子どもはジュースを飲みたいという。

部屋には小さな栓抜きが柱にかかっており、それであけて茶のみ茶碗でジュースを分けた。

俺はさっきの出来事を口にするのもはばかられ何もしゃべらずぼーっとしていた。

子どもは上手そうにジュースを呑み、俺も茶碗のジュースを呑んだ。

うえっ!ジュースが線香臭い味がする。

子どもの手から茶のみ茶碗を取り上げ「やめとけ」と言うのが精一杯だった。

外を見ると近くの山から灯りを手にした一団が話し声をあげながら降りてくる。

やがて民宿には人の声がし、活気が戻った。

やがておばさんが留守にしてすまなかったみたいなことを言いに来た。

「あのぅジュース貰ったんですけど・・・その時に・・おばあさんがいて・・・」

「はれ?誰やろ?近所の人が線香上げにきたんじゃろかいな」

「この家におばあさんは・・・・?」

「はあ、去年亡くなりまして今年が初盆で御祭りをしにお堂へでかけたんです・・」

・・・・なんかむしょうに腹が立ってきて

「このジュース味が変ですよ・・」

「あれ、そんな」

「ほら」手に取った茶碗を鼻のそばに持って行ったが線香の臭いはせず、オレンジジュースの

匂いがする。

おばさんは手に茶碗を取って首をかしげ「冷えとらんじゃったンかいな」と首をかしげて降りて行った。

俺らは翌日朝早く民宿をでて東京に向かった。

この話をいま子どもにすると覚えていないという。